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いやまあ、結論から言おう。しっかり驚かれた。
私の前に現れた、3人の男子小学生たち。彼らの名前はそれぞれコネシマくん、鬱くん、ゾムくんというそうだ。どうも彼らもどうして学校にいるのか覚えていないらしく、今は友人のトントン…?くんを探しているらしい。わたし自身もなぜここにいるのかがサッパリ分からず、特にやることもないので探索に同行することにした。なにより今、結構暗いのだ。こんなに暗い中彼らを行かせるのは心配だし、普通に怖い。彼らの存在は、わたしにとってかなりありがたいものだった。
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しばらく職員室を探索していると、生徒名簿が見つかった。
zm「あ、なんかあんで?」
ゾムくんが何かを見つけたようだ。なんだなんだ、と近づいてみると、そこにあったのは生徒名簿だった。
zm「見てもええんよな?これ」
ut「いやゾム、流石に見るのは不味いんちゃう?やめといた方がいいんちゃうかな…」
zm「…いやまあ、ええやろ!見るで!!」
『み、見ちゃうんだね…』
zm「えーと…6年1組、猿山らだ男(体育)____」
耳を疑った。もう聞くことはないだろうと思っていたその名前を、ここで聞くことになるとは思わなかった。その名前は、“猿山らだ男”は______あまりにも聞き覚えのあるものだった。
そんな私に気づかず、ゾムくんは名簿を読み続ける。
zm「6年2組、桃瀬薫(音楽)_____」
“猿山らだ男”。聞き覚えのありすぎる名前に目眩がする。
zm「…いや、やめよ。これほんまにただの生徒名簿やわ。」
『ね、ねえ…いちお、聞いてもいい?』
zm「エ、ッ、アッ、ハイ…ナンスカ…?」
『猿山らだ男、先生…?ってさ、青い髪の、青い目した男の人だったりする…?』
kn「エッAさんらだおくんと知り合いなんすか!?」
『…ってことはやっぱり…………………』
ut「…そっすね。猿山先生は青い髪に青い目の陰キャな俺らの担任です。」
『い、陰キャ…w』
いやまあいろいろ突っ込みたいところはあるが、彼らの担任は、わたしの幼馴染の“猿山らだ男”、その人なのだろう。マジか。
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てぃー(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!!!これは何度でも言わせていただくんですがこれはそのうちリメイクするので、そこで(できれば)刑事にも救いを……と思っております。ふたりの行く末を何度も見返してもらえて本当に嬉しいです。ありがとうございました!! (3月10日 15時) (レス) id: c618f910d2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 完結おめでとうございます!!!もう猿山君と夢主ちゃんが幸せそうで嬉しいです。天野刑事の気持ちを考えると凄く辛かっただろうから天野刑事にも幸せになってほしい!!また見返しにきます。その前にもう一度読み返そ...(3回目) (3月10日 12時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
えびてぃー(プロフ) - 葵斗さん» 返信遅くなって大変申し訳ありません、ほんとに嬉しいコメントありがとうございます!あまりに拙く、詰めの甘い話ですが、そこまで暖かい評価をいただけて本当に嬉しいです。この作品はそのうちリメイクするので本当にモチベ上がりますご愛読ありがとうございました! (2月28日 12時) (レス) id: c618f910d2 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - えびてぃーさんの執筆は終わってしまいましたが、これからもふとした時に読ませていただきたく存じます。(^ら^) (2月26日 19時) (レス) id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - 完走おめでとうございます!この作品を執筆中に読めなかった事を本気で悔やむレベルの素敵な作品でした。猿山君のことが大好きで、いつも猿山君に救われていた。そんな夢主ちゃんの猿山に拒絶された時の気持ちが深く伝わってきて思わず泣いてしまいました。 (2月26日 19時) (レス) @page24 id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てぃー | 作成日時:2024年1月10日 19時