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『………ぁとう、』
『ありがとぉ、ありがとう、らぁくん…ッ、ぅ、ひぐっ、うっ、…』
「…………大丈夫、大丈夫だからな、A。おれはここにいるよ。お前のそばにいる。辛いことも、話せるなら、なんでも話せばいいよ。…お前は、十分頑張ってるよ。努力してるよ。お前のがんばりは、おれも知ってるよ。…よく頑張ったね。」
らぁくんはわたしの頭を優しく撫でた。そうだ、らぁくんの優しさが嬉しくて、このあといっぱい泣いちゃって、ちょっとらぁくんを困らせてしまった。
でも、どうして今それを…?
これは走馬灯?だとしたら、わたしはどうなっているの?
そんなことを考えているうちに、場面が移り変わっていた。
場所はさっきと変わらない公園だけど、時間帯とわたしの服装がちがう。さっきは夕方だったのに、まわりは真っ暗で、高校の制服だ。わたしたちが高校のときの出来事が、ここには映し出されるのかもしれない。
『あれ?らぁくん?なんでこんな時間にこんなとこ…ッ!!?え!?なに…?なにがあったの…!!!?』
高校のころのわたしが、息をのんだのが見えた。過去のわたしの視線のさきに、ぼろぼろで、血もちょっとでてて、やつれたらぁくんがそこにいた。
「…A?なんでここにいるんだよ、ッ…ゴホッ…」
『ちょ、っ、え、なんではこっちのセリフだよ…!!なんでそんな、ぼろぼろに_____「殴られたんだよ、親に。それだけ。」………』
「ほんとにそれだけだよ。お前こそなんでこんな暗い時間に外いんの?部活?危ないから早く帰れよ。おれはちょっと、この傷があるから、送ってやれないけど」
『…っなんで、』
「A?」
『なん、で…?なんでらぁくん、そんな、平気そうな顔してられるの…?ぼろぼろじゃん、腫れてるじゃん、ぜんぜん“それだけ”じゃないじゃん…!!ちょ、っ、とりあえず、絆創膏あげるから…!!!』
「…おれは、これが“いつも通り”だから。平気だよ。大丈夫。大丈夫だか『だから全然大丈夫じゃないんだって!!!!……辛いときぐらい、怪我してるときぐらい、わたしを、たよってよ…ッ、っ、う…』…」
『らぁくんにとってのわたしって、どんなふうにうつってるのかわかんないけどさ、っ』
『わたしは今まで、どれだけ辛くても、どれだけ悲しくても、らぁくんが話聞いてくれたから、らぁくんがそばにいてくれたから、今こうして、ここにいられるの…っ、お願い、お願いだから、もうちょっと、わたしを、しんじてよ…ッ』
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てぃー(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!!!これは何度でも言わせていただくんですがこれはそのうちリメイクするので、そこで(できれば)刑事にも救いを……と思っております。ふたりの行く末を何度も見返してもらえて本当に嬉しいです。ありがとうございました!! (3月10日 15時) (レス) id: c618f910d2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 完結おめでとうございます!!!もう猿山君と夢主ちゃんが幸せそうで嬉しいです。天野刑事の気持ちを考えると凄く辛かっただろうから天野刑事にも幸せになってほしい!!また見返しにきます。その前にもう一度読み返そ...(3回目) (3月10日 12時) (レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
えびてぃー(プロフ) - 葵斗さん» 返信遅くなって大変申し訳ありません、ほんとに嬉しいコメントありがとうございます!あまりに拙く、詰めの甘い話ですが、そこまで暖かい評価をいただけて本当に嬉しいです。この作品はそのうちリメイクするので本当にモチベ上がりますご愛読ありがとうございました! (2月28日 12時) (レス) id: c618f910d2 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - えびてぃーさんの執筆は終わってしまいましたが、これからもふとした時に読ませていただきたく存じます。(^ら^) (2月26日 19時) (レス) id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
葵斗 - 完走おめでとうございます!この作品を執筆中に読めなかった事を本気で悔やむレベルの素敵な作品でした。猿山君のことが大好きで、いつも猿山君に救われていた。そんな夢主ちゃんの猿山に拒絶された時の気持ちが深く伝わってきて思わず泣いてしまいました。 (2月26日 19時) (レス) @page24 id: 6f83c28ab3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てぃー | 作成日時:2024年1月10日 19時