廿伍 ページ26
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「Aは死、なせな、いと言った、だろう?」
途切れ途切れの言葉が口から発せられる。
「戦えたな、、えらいな、、!」
そっと頭を撫でてくれる。
「ごめんなさい。わたしが勝手なことしたから。」
ぼろぼろと涙が出てくる。
炭治郎くんにも煉獄さんは前向きな温かい言葉をかけている。
その間もずっと私の手を握っていてくれた。
ついに煉獄さんの意識が途切れた。
何かが外れたように嗚咽を漏らす。
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!!」
もう力がない手を握りながら泣き叫ぶ。
少しずつ冷たくなる手を信じたくなかった。
「ごめんなさい!煉獄さん!!!」
気付いたら意識を失っていた。
…
ハッと起きると蝶屋敷。
煉獄さんのことが夢だと信じたかったが、痛む体があの戦いが本当だったことを知らせる。
自分勝手な行動をして、守ってもらった。
そして一人の命が落ちた。
このままじゃダメだ。
守られるのではダメ。
鬼の頸が切れないならば、自分の身は最低限守らなくては。
体が落ち着いた日から私は鍛錬を始めた。
炭治郎くん達の鍛錬に混ざる。
「も、、む、り、、、。」
今まで走り以外に何もしてこなかったへなちょこが炭治郎くん達の段階の鍛錬に混ざれるわけがない。
それでも、
「もう少し、、、。」
私は続けた。
頑張るので見ていてくださいね。
煉獄さん。
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あずき。(プロフ) - つばきさん» ありがとうございます!! (2019年11月8日 19時) (レス) id: 649f8509af (このIDを非表示/違反報告)
つばき - 面白い! (2019年11月7日 7時) (レス) id: 7c96c23d45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あずき。 | 作成日時:2019年11月4日 19時