・4話 ページ4
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「そういえば今日ニノと出掛けるんじゃなかったっけ」
「んぁ？そうだよ」
「何時からなの？」
「んー、………13時？」
「なんで覚えてないの」
寝ぼけてる？と冗談でいえば、起きてますよってドヤ顔で言ってきた。
ほんと、こういうとこ好き。
「あ、お昼さニノと食べるから用意しといたよ」
「わ〜できる奥さんだ」
「今日は帰りが遅くなるかも、先に寝ててね」
「うわそれ絶対浮気してるやつじゃん」
「んふふ、今度友達と旅行に行ってくるわ」
「それもう確信犯」
それから少し遅い朝ご飯を食べ、俺がお皿を洗って、その間に智くんは出かける準備をしていて。
料理ができない俺は皿洗いや風呂掃除などを担当している。前は全部智くんがやってくれてて、でも流石に申し訳なくて1週間で耐えられなくて自分から申し出た。
これくらいはやらないとね。
ニノというのは智くんと同い年の友達。
俺はまだ2、3回しか会ったことないけど、とてもいい人だ。
ゲームが好きらしく、家に来れば毎回ゲームしてた。俺がこっそり見ていたら、一緒にやる？と誘ってくれて、マリカーで惨敗した記憶がある。
本当に上手いんだよあの人！
「じゃあ俺そろそろ行くから」
「あ、うん。気をつけてね」
「はーい」
結構時間ギリギリなのに急ごうとしない智くんを急かして元気よく見送る。
「いってらっしゃい！」
ヒョイっと片手をあげて智くんが微笑んだ。
なんだか本当に夫婦になったみたい
今日はひとりか、何しよっかなぁ
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作者名：クマアラシ | 作成日時：2018年4月18日 22時
