・13話 ページ13
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次の日、いつも通りの時間に起きて、いつも通り学校の準備をして、いつも通り隣の部屋の智くんを起こしに部屋を出ようとした時。
「ぅわっ」
「あぁ、おはよう翔くん」
これはびっくり、いつもなら俺に起こされるまで寝ている智くんが今日は起きているじゃありませんか。
神様、これは夢ですか。
ちょっと驚きすぎて頭がフリーズしております。
俺がドアを開けたまま固まっているのを「どした？」なんて言って目の前で手を振られる。
あれ、これなんかデジャヴ……
ってそんなことより！！
「智くんっ、は、早いね」
「あぁ、目が覚めたんだよね〜」
「そうなんだ……」
「着替えてくるな
あ、ご飯出来てるから」
そう言って颯爽と部屋へ消えていった。
リビングへ行けば机の上にはパンにハムエッグ、ちょっとしたサラダにオレンジジュースといかにも洋風な朝食が並んでいて思わずスマホでパシャリ。
「んまっ」
こんなにちゃんとした朝食を食べれるのは土日くらいだから、あれ今日なんかあったっけ？と脳内フル稼働して思い出してみるけど全く心当たりがない。
誰かの誕生日でもないしなぁ。
と、そんなことを考えながら一人黙々と食べていると、いつの間にか制服に着替えた智くんが戻ってきていた。
「さ、智くん？」
「ん？」
「あの、そんなに見られると食べづらいんですけど……」
「んふふ」
いや、んふふじゃなくて！じゃなくて！！
にこにこしながら向かいの席でオレンジジュースを飲んでいる智くんを気にしつつ、今日も学校なので残っていたサラダを素早く口の中に掻き込み、智くんと一緒に家を出た。
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作者名：クマアラシ | 作成日時：2018年4月18日 22時
