両想いという名の片想い【番外編】 (ページ8)

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『嫉妬じゃないもん』ページ8

二宮と付き合ってから1ヶ月が経とうとしていたある日。

私はあることが気になっていた。

それは、

二宮が毎朝一緒に来る友人の中にいる唯一の女の子。

隣のクラスの松本潤さんっていう子で、
二宮とは幼馴染みらしい。

その子が最近休み時間によくこっちのクラスに来る。
今までは全然気にならなかったことだけど、二宮の彼女になってからというもの

なんかこう、モヤモヤっとしたものが胸を締める

それにあの子が来る時は必ずと言っていいほど私が二宮と話しているときで。

この前なんか私と二宮が話してる時に、特に用事もないのに廊下から

「和也〜！」

って邪魔してきたり。

本人は自覚ないのかもしれないけど、こっちからしたらいい気はしない。
二宮も気にしていないのか普通に話してるし。

そのことを恋の先輩まーちゃんに話せば

「なに翔ちゃんヤキモチ〜？嫉妬は見苦しいぞ☆」

ってからかわれた。

こっちは真剣に悩んでるのに、

だって松本さんすっごく綺麗で、可愛くて

私なんかより、松本さんの方が……って
ネガティブに考えちゃったり。

こんなこと二宮には相談出来ないし、どうしよ

そんな事考えてたらあっという間に放課後で、まーちゃんは部活で行っちゃったし、
二宮は今日は委員会で、
先に帰っててと言われたけど、なんとなく今日は一緒に帰りたくて、待ってる。と言えば

「んふ、わかった。じゃあ教室で待ってて」

と、誰もいない教室で頭を撫でられた。