両想いという名の片想い【番外編】 (ページ6)

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・6話ページ6

「もー可愛いな翔ちゃんは！」

って電話越しから聞こえていた声は、直接耳に届いて

ここに二宮がいるって、
電話越しじゃなくて直接話せるって思ったら嬉しくて、振り向いて自分から抱きついた。

「おっと、どしたの翔ちゃん？」

驚いてよろけたけどしっかり受け止めてくれた二宮が、なにを勘違いしたのか私の肩を掴んでベリっと離された。

「しょ、翔ちゃん。まさか誰かに何かされた？ごめん俺がもっと早く気づいてればこんな！」

あわあわと慌ててる二宮が可愛くって、可笑しくて。
肩をポコんと叩いて

「もー、来るの遅いよ」

って泣き真似をすれば、
二宮はそいつどこ行った？俺が懲らしめてくるって本気になっちゃって慌てて訂正する。

「冗談だってば！ごめん、和也が可愛くって」

そう言ったら二宮は固まっちゃって。

あ、やばっ

二宮を見ればぶぅっと頬を膨らませてて。

あ、これ拗ねたな

「ごめんて、ごめんね？」

って頭撫でて。

それでも機嫌なおんないから、最終手段！

「お腹すいてない？ハンバーグが美味しいお店見つけたんだ」

って言えば、キラっと目を輝かせて

「ハンバーグ！！」

早く行こう翔ちゃん！それどこなの？

と私の腕を引いて言うから、
よしよし作戦成功だなって笑いながら歩き始めた。