両想いという名の片想い【番外編】 (ページ3)

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・3話ページ3

「今日はありがとうまーちゃん。風間くんによろしくね」

「うん、翔ちゃんもちゃんと渡すんだよ！」

風間くんの事になるといつも頬を赤くして微笑むまーちゃんは、まさに恋する乙女で、可愛くて。
私もこんな風になれたらなって思う。

家に帰ってきてふと思い出す。

そういえば、二宮に明日会おうっていう約束をまだしてなかった。
まーちゃんは電話しろって言ってたけど、なんか恥ずかしいし。
とりあえずメールする。

あーどうしよう。
ただ画面を押すだけなのに、相手が好きな人になるとこんなにも緊張するんだ。

櫻井明日、会えませんか?

半ばやけくそで送信ボタンを押して画面を閉じる。
するとすぐにピロンっと音が鳴って、画面を開けば二宮からメッセージが来ていて

かずなりなんで敬語ww いいよ、どこに?

返事が来たこととOKをもらえたことが嬉しくてベッドにダイブする。

やばい、嬉しい……！！

櫻井えと、じゃあ駅前の時計台の前は?

メッセージを送ればすぐに既読がつく。
たったそれだけの事に舞い上がって近くにあった抱き枕を抱いてゴロゴロ。

かずなり了解!じゃあ、お昼ご飯も一緒に食べよっか。12時に集合でいい?

お昼ご飯も、一緒に……

お昼ご飯は食べてから行くのかと思ってたから、想定外のことにびっくりして頬が赤くなる。

櫻井うん、大丈夫!

って送れば、OKと可愛い子犬のスタンプがきて

「可愛いな、おい」

なんか私より女子力高くない？
あ、それより明日着ていく服考えとこ！

ワクワクしながら準備して、布団に入る。

ちゃんと眠れるかなぁ

遠足前の子供のようにウキウキしている自分に笑えてきた。
でも今日は疲れたのか、目を閉じればすぐに睡魔が襲ってくる。

そして、ゆっくりと夢の世界へと入っていった。