・3話 ページ18
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それからケーキを食べては取りに行ってを何度か繰り返し、もう食べれないと休憩していた。
まーちゃんと智くんはそれはもう幸せそうに食べていてこっちも温かい気持ちになった。
和也は少食だからあまり食べれないと言っていた割に、まーちゃんや智くんでさえ食べきれなかった超濃厚なチョコケーキをぺろりと食べてしまっていたり、なんだかんだたくさん食べていた気がする。
そしてケーキを取りに行く度、和也が手を繋いでくるものだからドキドキを隠すのに必死だった。
全くこっちの気も知らないで、
そんな私にお構いなく和也は目が合うとニコッと微笑むから心臓がいくつあっても足りない。
しばらく休憩して四人で他愛もないことを喋って過ごしていたら、食べ足りない！とまーちゃんと智くんはまたケーキを取りに行った。
「いや〜よくあんなに食べれるよねあの二人」
「あれで太らないんだもん、羨ましいよ」
「翔ちゃんだってほっそいじゃん」
「いやいや、男子には分かんないのよ」
私が女子の悩みを和也にしているとまーちゃんが戻ってきた。
「なになに、なんの話？」
「まーちゃんは痩せてていいよね〜って話し」
「なんだまたその話〜？」
聞いて損した〜と持ってきたスイーツを食べ始めた。
俺トイレ行ってくるねと和也は席を外し、私もなにか食べようかな〜と席を外そうとした時に智くんが帰ってきた。
「あ、おーちゃんそれどこにあったの？
超美味しそうじゃん！！」
「ん〜、あっち。さっき出てきたみたいだよ」
智くんの指さす方へ目を向ければそこにはさっきまでは無かったスイーツとそれに群がる女子たち。
無くなると思ったのかまーちゃんはすごい勢いでそっちへ向かっていった。
「流石バスケ部、すり抜けるの上手いな」
「感心してる場合じゃないよ智くん、割り込んじゃダメでしょ」
呑気な智くんに、まぁいいかとほっとくことにした。
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作者名：クマアラシ | 作成日時：2018年3月6日 21時
