・2話 ページ17
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そして日曜日
皆で電車に揺られること15分。
それから歩いて10分くらいで着くそこは、洋風な外観のお洒落なカフェで、オープンフェアかなんかでお客さんもたくさん。
「うひゃー超並んでる」
私たちが行った時は所謂おやつの時間で、日曜日ということもあってかいつもよりすごい行列。
「え、うそ。1時間待ちじゃん……」
「え、ほんとだ」
和也の言葉にげんなりしていると後ろからポンと肩を叩かれて振り向くけばニコッと智くんが笑っていて。
「大丈夫、予約してあるから」
行列を無視して颯爽と店内へ入って行く智くん
「流石っす部長！」
と目をキラキラさせて着いていくまーちゃん。
てか部長ってなに？
男前な智くんのおかげで無事店内に入れて今は智くんとまーちゃんがケーキを取りに行っている。
残ってるのは私と和也の二人だけ。
たとえ他のお客さんがいるとしても二人きりだと思ってしまって、変に緊張する。
ちらっと前に座っている和也を盗み見れば、
バチッと目が合った。
目が合った途端、ニコリと微笑まれて
「なんかデート、みたいだね」
なんて言うから顔が熱くてしょうがない。
やめてよ、やめて！これ以上二人きりはキツい
私が恥ずか死ぬ！！
と思っていたら丁度二人が帰ってきた。
「翔ちゃん見てコレ、超美味しそうじゃない？」
「うわ、やば、どこにあったの？」
「真ん中らへんかな、ほら二人とも取ってきなよ」
まーちゃんに言われ和也と一緒に取りに行ったんだけど、席を立って歩いていたら不意に右手を繋がれてドキッとする。
「あ、見て翔ちゃん。あれ美味しそう」
ぐいぐい進んで行く和也に、たまにはこういうのもいいかなと思い手はそのままにスイーツを選ぶ。
なんだか本当にデートみたいだな
.
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作者名：クマアラシ | 作成日時：2018年3月6日 21時
