ねこのきもち

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"風邪ですね"


「え？風邪！？」


"猫も風邪ひくことはあるんですよ、たとえば環境が変わってストレスが溜まったりとか…"


「割と最近、この子が捨てられてたんで家で飼い始めて…」

"そうだったんですね…もしかしたら、それも一部の原因になるかもしれませんね。では、お薬出すので様子見てください"

「はい、ありがとうございます」

ももちゃん、よくいいこにしてましたね〜とお姉さんに撫でられる
わたしだって、おねえさんなんだから いい子にできるっ…！

ちょっとフラフラするけど…


「はぁ〜ほんま焦ったわ…」

心配そうにわたしの顔を覗き込むテツトくん

「ももに何かあったらと思うと…俺、マジでアカンわ…」
ブツブツと恥ずかしそうに呟く

"ﾆｬｰ？ "

テツトくん、ほら見て？
もう大丈夫だよ？

「こらっ！まだ無理したらアカンやろ？」

軽くわたしのおでこを ツンとつつく テツトくん

また何かあったら心配するやろ…と消え入りそうな声で言う

"ﾆｬｰｵ！"
だから大丈夫だって！

「っ…！だから！ももがおらんと俺がアカンねや！！！」

ねぇ、テツトくん…

そんなこと言われたらドキドキして余計にからだ悪くなっちゃいそうだよ…

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