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マスクを外したAさんはスッピンに近いからか、
俺が知っているよりずっと幼い顔をしていた。
まるで、儚くか弱い少女のように。
「嬉しいよ、ありがとう。
テヒョンくん、
...私も、貴方が好きですっ」
照れたように笑うAさんに愛しさが溢れ出す。
どうしよう。嬉しくて本気で泣きそう。
Aさんとだから、
気持ちが通じてこんなにも嬉しいんだね。
やばい、どうしても抱きしめたい。
目の前の細くてちっこい少女みたいな女性をぐいっと引き寄せ抱きしめる。
俺の心臓と同じくらいの速さで感じる心音が心地いい。
どんな花より甘くていい香りのする柔らかい体。
誰かに見られたら、と思いつつも離れたくなくて
俺達はしばらくの間抱きしめ合った。
「...ふふふっ、楽しかったねテヒョンくんっ」
あれからなんとなく乗り物には乗らず、他の花を見ながらぐるっと1周して園を出た。
「はいっ、へへへっ」
帰りの車内、お互いに照れくさくてニヤニヤする。
傍から見たらかなり気持ち悪いと思うけど、
俺は超幸せ。
隣で運転してくれている歳上で可愛いこの人が、
俺がずっと想いを寄せていたこの人が、
今日から俺の彼女だなんて。
「あ、じゃあテヒョンくん、今日から私に敬語はナシね！」
「えっ！」
「だめだよー！私、彼女だもん。」
「わかりま、...わかったよぉっ」
クスクスと笑うAさん。
なんだか少し悔しくなって、
信号が青に変わる前、
ちゅっ
不意をついてAさんの頬にキスしてみた。
びっくりしたようにこちらを見るAさんにしてやったり。
「俺の彼女だもん、だからいいでしょ？」
「...だっ、だめっ！事故っちゃうからっ！」
顔を赤らめて頬を膨らますAさんがむちゃくちゃに可愛い。
頬だけじゃ全然足りないけど、今日はこれだけ。
「Aさん、次会えるのは収録の時かな？」
「そうだね！またすぐ会えるねっ！」
俺ら2人共忙しいから同じ番組の収録で会えるのは幸運だ。
だけど正直、最初の収録日は最悪だった。
俺はかなり嫉妬していた、
ジョングクに。
Aさんとグクが同じチームになって、
Aさんに対してだけグクの態度が明らかに違っていたように見えて、
体がぶつかりそうなくらい近い距離とか、
ゲーム中にするハイタッチとか、
挙句の果てにはAさんの肩にグクが触れた時は狂いそうになった。
あの日に分かった。
俺はAさんを誰にも渡したくないって。
たとえ可愛い弟にだって。
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MEI(プロフ) - Yukiさん» Yukiさんありがとうございます！亀更新ですみません！更新頑張ります！ (2018年11月11日 20時) (
レス) id: 031ce94bbf (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - とっても面白いです！更新ファイティン！！ (2018年11月11日 16時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
MEI(プロフ) - まるさん» まるさん、ご注意頂き有難いです。ありがとうございました！！ (2018年9月22日 22時) (レス) id: 031ce94bbf (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。そしてオリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月22日 21時) (レス) id: d16aa4e904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MEI | 作成日時：2018年9月22日 21時
