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我ながらテヒョンくんによく分からない事を言ってしまった気がする。
でも、本当の事だったから。


テヒョンくんは海外に飛んだりと毎日大忙しで
なかなかスケジュールが合わず。
テヒョンくんからのお誘い、
気がつけばいつもその事を考えていたし、
ずっと待ってたから。
もしかしたら忘れられちゃってるんじゃないかなって思ってたし、
もう夏も終わっちゃうなぁって。
そしたら今日、偶然オフの日にテヒョンくんから着信が入って嬉しくて、
今すぐテヒョンくんのところまですっ飛んで行きたくなって自慢のベンツ(頂き物だけど)を走らせた。


待っていたテヒョンくんはいつもの可愛い印象とは違って、
大人っぽくてとってもオシャレで、
私ももうちょっとちゃんとしてくれば良かったと後悔。
助手席に座ってマスクを外したテヒョンくんのほっぺたがつるんとしていて可愛い、とか、
サングラスの奥で細められている目が可愛い、とか、
がっつりセットされていないサラサラとした髪の毛が可愛い、とか(総じて可愛い)
なんだか変に意識してしまう。
ふわりと香るテヒョンくんの香水にドキドキして、
聞こえるはずないのに心臓の音が聞こえてしまったら恥ずかしい、とすかさず音楽をかける。
きっとこんなにドキドキしてるのは私だけ。


歳上の私に気を遣っているのか、
隣であとげない顔をして身振り手振りをしながら、いろいろなことを一生懸命に話してくれるテヒョンくんが健気で、本当に可愛いし、嬉しい。
ただ、大忙しの防弾少年団さんだからちょっとでも休んで欲しくて
時間もかかるし寝ててもいいよ、と言ったら
"一緒にいるのに寝るなんて勿体ない"
なんて言われて不意をつかれてしまった。
深い意味はないと思いつつもドクンと心臓が跳ねた。


目的地に到着してチケットを見せるとまさかの期限切れ。
確かにここに来ようと約束してからだいぶ経っていた。

私はテヒョンくんが単にお花が好きだからと言う理由だけで一緒に来ることを楽しみにしていたわけじゃないし、
チケットの期限が切れていたとしても、
私はここに来たかったよ。
テヒョンくんと。
ううん、きっとテヒョンくんとだったらどこだって良かったんだと思う。
それを少しでも伝えたくて。


そしたらテヒョンくんが
"デート'"だなんて嬉しいことを言ってくれて思わず笑ってしまった。





それに、良かった。

私の手を握るテヒョンくんの手が、私よりずっと熱くて。

私はその手をゆっくり離すと、そっと繋ぎ直した。

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
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MEI(プロフ) - Yukiさん» Yukiさんありがとうございます!亀更新ですみません!更新頑張ります! (2018年11月11日 20時) (レス) id: 031ce94bbf (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - とっても面白いです!更新ファイティン!! (2018年11月11日 16時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
MEI(プロフ) - まるさん» まるさん、ご注意頂き有難いです。ありがとうございました!! (2018年9月22日 22時) (レス) id: 031ce94bbf (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。そしてオリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月22日 21時) (レス) id: d16aa4e904 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MEI | 作成日時:2018年9月22日 21時

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