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顔を見合わせてから2人して自分の手の上に乗っているチケットをまじまじと見る。
「あ、チケット、8月いっぱいまでだったんだね...」
「え、あっ、そっか、もう9月か...。」
「でもっ折角来たし入りたいよね.....」
「もちろんっ！じゃあそこでチケット買ってきますよ！」
「あ！私も行く！」
ちょこちょこと後をついてくるAさんが可愛い。
格好はマスクにグラサンしたあやしげな小人さんだけど。(まぁ人の事言えないけどさ)
ところがチケットは券売機ではなく人が売っている売り場だから声を発さないといけなくて、
俺は特徴のある声だからできるだけ声は聞かれたくなくて...
「大人2枚でっ！」
それを察してくれたのか、
バイトの女の子にそう言ってお金を払おうとするAさん。
思わずその手を静止し、俺が二人分払いチケットを受け取る。
「はいっ！テヒョンくんお金！」
「いいですよっ！俺に払わさせて下さいっ」
入園してからもAさんは自分の分のチケット代を俺に渡そうとしてくる。
え、
...あれかな？
弟には払わせられない！みたいなやつなのかな？
俺、お金だけはあるのに...。(言ってて悲しくなる)
車も長い時間運転してもらっちゃったし、
俺が誘ったのにその上お金まで払わせられないよ。
「だーーめっ！はい！」
Aさんは俺の片手を引っ張り無理やりお金を握らせる。
初めて触れられた柔らかな手にどきりとする。
こうやって意識してるのも俺だけだと思うと
切なくなる。
「...デートは男が払うものでしょ？
やっぱりデートだと思ってるのは俺だけなんですか？」
「え？」
Aさんの手を握り返したまま2人して固まる。
はっ！(我に返る)
俺なに言っちゃってんのっ！？？
えっと、どうしよっ！
「ふふふっ」
「え...」
あたふたする俺をよそに突然笑い出すAさん。
やっぱり、Aさんにとって俺ってただのガキなのか。(しょぼん。)
「私もちゃんと、デート？だと思ってるよ！
たまたまタダで入れて、たまたまお花が好きだったテヒョンくんと一緒に来たわけじゃなくて...
お金を払ってもテヒョンくんと一緒に来たかったんだよ。
だから、自分の分は自分で払いたかった、ってゆうか。
そんな感じ。」
よく分かんなくてごめんね、えへへ。
と続けるAさんを見て顔が熱くなっていくのが分かった。(マスク付けてて良かった)
なにそれ。
そんな可愛いこと言われたら
俺期待しちゃいますよ...？
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MEI(プロフ) - Yukiさん» Yukiさんありがとうございます！亀更新ですみません！更新頑張ります！ (2018年11月11日 20時) (
レス) id: 031ce94bbf (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - とっても面白いです！更新ファイティン！！ (2018年11月11日 16時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
MEI(プロフ) - まるさん» まるさん、ご注意頂き有難いです。ありがとうございました！！ (2018年9月22日 22時) (レス) id: 031ce94bbf (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。そしてオリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月22日 21時) (レス) id: d16aa4e904 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MEI | 作成日時：2018年9月22日 21時
