【BTS】カランコエ ~あなたを守る~【V】 (ページ35)

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「...お前何が分かってんだよ？最後まで俺達の話を聞け。」

ナムジュンにバトンタッチだ、と言ってユンギヒョンは俺から少し離れた場所に腰をかけた。
ナムジュ二ヒョンとホソギヒョンが俺の目の前に腰を下ろし、
2人の真剣な表情に俺も少し顔が強ばる。
ここにいる皆が、少しだけ硬い表情をしている。
こんな風に恋愛やプライベートの事をさらけ出して話すことあまりないからだ。

「テヒョン。
確かに俺達は最も勢いのあるK-POPグループと言われているし、
顔を晒して普通に外を歩くなんて事もまず無理だ。
じゃあ果たして俺達自体特別な人間なのか？
...違うな、同じただの人間だよな。
という事はだ、人並みに誰かを好きにもなれば、恋愛もするって事だ。
俺はそれを悪いことだとは思わないし、自然な事だと思ってるよ、ただ、」

優しさを含んだ、でも強い意思も感じさせるナムジュ二ヒョンの目。
視線が重なるとゆっくり瞬きした。

「もし...まぁまだそんなにお前らの関係は進んでないが、
噂されるような事になったら、
まずお前の大好きな人に影響があるんだ。
今人気急上昇中のネモフィラに熱愛やらなんやらが上がってみろ？
分かるよなっ？！
...そうゆう事もきちんと考えてるのか？」

正直、そこまで考えていなかった。
惚れた腫れたとかそうゆう、俺の気持ちの部分でまだはっきりしていなかったという事もあって。
ただこの気持ちを俺は大事にしたいと思ったんだ。
生まれて初めて出会ったこの感情を。
そう思うあまり周りが見えなくなっていたんだと思う。

「テヒョンがなんとなく...今までとは違うのも見てて分かるよ。
お前の事を自分の事のように想ってる俺達だからこそ。」

ホソギヒョンが少し目を潤ませながらそんな事言うから、俺は気道が狭まったように少し息が苦しくなって、目や脳の方に熱く込み上げてくるなにかを、ぐっとこらえた。

「...だからお前がそれでも本気だって言うなら俺達はそれを否定しない。
もしも世界中がそれを批判したとしても、俺達だけはお前の想いや気持ちを批判しない、出来ない。
お前が痛いと俺達も痛いし、お前が笑えば俺達も笑うんだよ、
単純な言い回しだけどだけど.....分かるだろ？
それに逆だってそうじゃないのか？、なぁテヒョン。」

そうだよ。
皆が俺を想って、俺の事を自分の事のように真剣に考えてくれているから、
皆の意見だからこそ俺は真剣に受け止めようと思ってるんだよ。