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しばらく静かに空を飛んでいたが、ふとユウヤがクスクスと笑いながら言った。


「ところでさぁ、女になるって意外と面白かったわぁ。なぁ、これからイノーくんも魔の山に住むんだろ? たまにはオレにまたかけてよ、魔法!」

「へぇー……。ユウヤってそういう趣味が……知らなかった……」

「ちょ、やめてよヤブくんっ! そんなんじゃねぇってっ! そんな格好して炭鉱の街のお姐さんたちと遊びたいだなんて、そんなことさぁ!」

「おまえはいつまでもそのままでいてくれな、ユウヤ……」

「ねぇ、ところでさぁっ! 結婚式での計画、ヒカルくんが知らなかったのは分かるよ? でもなんでオレにまで黙ってたのさぁ、イノちゃん!」

「いやオレにだって教えろよ」

「ヒカルに言ったら反対するじゃん? ダイちゃんに言ったら顔に出るじゃん?」

「ちょっと!!」

「大丈夫。そういうダイちゃんがオレ好きだから」

「いやだからそれ喜べねぇって!」

「まぁさらにそんなことはともかく、ところでヤブさぁ、さっきのはうちのヒカルへのプロポーズなのわけぇ?」

「あん? なんのことだ」

「だからさぁ、どっちが先に墓標に剣を立てるだのなんだの、色気のない話。ヒカルとか単純だからすっかり顔赤くしちゃって〜」

「わ、ホントだ。ヒカルくん顔真っ赤じゃん、かぁわいい〜」

「や、やめてよユウヤ……! そ、そんなの、……な、なぁヤブ? 違うよなぁ?」

「オレはそのつもりだったけど」

「お。ヤブくん男前っ! さてヒカルくんはどうすんの?」


ダイキの一言からヤブ以外の全員がにやにや笑いながらヒカルを見つめた。
ヒカルの顔は真っ赤と表現するには足りないくらいに赤い顔。

ヤブがそんなヒカルの手をそっと掴んだ。


「ヒカル。結婚しよう。そしてオレたちと一緒に旅に出よう。おまえに世界って奴を見せてやるよ。そして、最期のその日が来るまで共にあろう」

「ヤブ……」



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SK329(プロフ) - ずみさん» コメントありがとうございますっ!やっぱり男子が良いですよねぇ、ドレス姿になるにはいつも羞恥が欲しいです笑 まだなにも浮かんでませんが、次またファンタジーやったらまたまた雷になりそうな予感があります笑 (2019年12月11日 11時) (レス) id: f6c245c48e (このIDを非表示/違反報告)
ずみ - 完結おめでとうございます!sk329さんのファンタジーは毎回ワクワクさせるもの。雷の設定がだいすきです。やぶひかは男にしてくれてありがとう! (2019年12月10日 1時) (レス) id: 61e430b579 (このIDを非表示/違反報告)
SK329(プロフ) - なえさん» コメントありがとうございますっ!dkwk嬉しいですっ物語が破綻しないで良かった(*´∀`*) 続編もよろしくお願いいたしますっ (2019年12月9日 13時) (レス) id: f6c245c48e (このIDを非表示/違反報告)
SK329(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございますっ!雷、なんかイメージに合うんですよね!火より雷。単に黄色だから?笑 双子設定も楽しく書けたのでそう言っていただけると嬉しいですっ。続編もよろしくお願いいたしますっ (2019年12月9日 13時) (レス) id: f6c245c48e (このIDを非表示/違反報告)
SK329(プロフ) - しろくまさん» ありがとうございますっ!父と子…確かに。でも気づけば勝手になんです、多分書きやすいのです笑 王国は明確にモデルいましたが、かごめと今回は単にやな奴ですね汗 そしてパレード、ラストの竜のとこ恐れ多いけれども合う…と思ってしまいました汗 (2019年12月9日 13時) (レス) id: f6c245c48e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SK329 | 作成日時:2019年10月8日 16時

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