二本目の傘 ページ4
「村田さんが溶けてなくてよかったです」
蝶屋敷の庭で自主的に鍛錬をしていると、炭治郎の見舞いに来た村田と会ったので世間話をする。
「そちらは無傷みたいでヨカッタナ」
どこか遠い目をしている村田。
那田蜘蛛山ではAと村田は共に交戦した。
姉鬼との戦闘で村田は隊服を溶かされたが、Aはしのぶが来るまでずっと刀を振るっていた。
「や、足の骨折りました」
「はぁ!?何歩いてんの!?」
しれっと答えるAに対して、村田の反応は当然至極である。
「動いてないと体鈍るんで……」
猪頭も訳が分からないが、こいつも何を考えているのか理解できない。
村田は新しい後輩で、まともな奴は炭治郎くらいしかいないのだろうかと、意識を遠い世界へと旅立たせる。
「Aさ〜ん?どこほっつき歩いているんですかー?」
この声は、とAが振り返るとそこにはしのぶがいた。
「あっしのぶさん、こんにちは」
青ざめた顔の村田が視界の端に入った。
「こんにちは、じゃありませんよ。骨折してるんですよあなた。
分かってます?折ってるんです、骨。無断で部屋から出た挙句、松葉杖すらついてない。どういうつもりですか。
まったく。ベットに縛り付けますよ」
「えっ困ります」
鍛錬ができないのは困る。かなり困る。
Aは見当違いなことを思った。
「困るのはこちらです」
しのぶの顔は笑っていたが、その額には青筋が立っている。
「体が鈍ってしまいます」と思わず食い下がると、しのぶからピキッという音が聞こえた。
・
・
・
「大人しく寝ていなさい」
隠の人に強制的に部屋に運ばれ、ピシャリと言い放たれる。
「今度抜け出したら、ベットに縫い付けます。
いいですね?」
そう言い放と、しのぶは部屋を出た。
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ぴよこ(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます(^^)亀更新ですが出来るだけ早く更新できるように頑張ります! (2019年10月5日 7時) (レス) id: b4d3ea2139 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 面白いです!続きが気になります。 (2019年10月4日 23時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよこ | 作成日時:2019年9月29日 18時