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｢ええと、反射 Aちゃん、やっけ？私、麗日お茶子！よろしくね！｣
体育テストの待ち時間というのは、否応なしに雑談の場へとすり変わってしまうものである。仕方がない。暇なのだから。
｢麗日さん？｣
｢お茶子でいーよ！それにしてもさっきの、凄かったね？どんな個性なの？｣
｢えっと……」
言っていいのかすこ逡巡した。それから、言葉を選んで伝える。
「見えない壁みたいなの生み出す個性なんだけど……その壁に触れたものは、反射されてしまう、のかな。さっき、勝己の爆撃を反射したみたいに。障壁はたくさん作れるから、敵を囲んだり、できる…けど。｣
｢……？｣
｢使える力は変わらないから…頭割りになる分、たくさん作るとすぐ割れちゃう｣
｢なんか凄いね！！その壁って見えるの？｣
｢微妙に見えるくらい｣
すっ、と彼女の手が空を切ると、そこには少し青みを帯びた薄い板の様なものが浮かび上がった。
｢おお！｣
｢そんなに凄くないよ？お茶子の個性の方が、可愛くて私は好き。"無重力"だっけ？｣
｢へっ！？そ、そうかなぁ……？｣
｢うん、そう｣
ふふ、と微かに漏れた笑いに、お茶子が、ん？と反応した。
｢笑ったね、Aちゃん！｣
｢え？｣
｢さっき爆豪君と話してる時はあんなに笑ってたのに、その後いろんな人が話しかけてもあんま笑わへんもん！やっと笑ったね！｣
｢意識してるわけじゃないんだけど……勝己とは幼馴染みだからかな。もちろんデクとも幼馴染みなんだけど。｣
結構人見知りする方なんだ、と言えば、そっかーと笑って返される。
｢爆豪君はさっきなんで殴りかかってきたのかなぁ｣
｢さぁ？｣
｢わからないの？｣
｢幼馴染みでもわからないことくらいあるよ？
それに、昔から勝己の行動なんて兎角不合理に満ちてるよ｣
｢そっか｣
｢うん……あ、次お茶子だよ？｣
｢あ、行ってくるね！｣
ぱたぱたと走り去っていく彼女の後ろ姿に軽く手を振りながら、ふっとため息をつく。
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はっしー - 泣けますね。ラストが、、、、、。爆豪君も結婚して、、、。意外です。面白かったです。 (2017年8月14日 4時) (
レス) id: 789bdf4173 (このIDを非表示/違反報告)
天照月夜(プロフ) - 泣いたァ (2017年7月26日 3時) (レス) id: d4fab0f3f8 (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - まーやさん» コメントありがとうございます…！ラストは結構悩んだんですけど報われない感じになっちゃいました…。切なさを感じてもらえたのであれば幸いです！ (2017年6月11日 15時) (レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
まーや(プロフ) - 死んじゃうのぉぉぉぉぉぉぉ！？切ないですね！←(空気ぶち壊し) (2017年6月11日 10時) (レス) id: 54dce99bb8 (このIDを非表示/違反報告)
漱(プロフ) - 残念なイケメン系女子さん» コメントありがとうございます！誤字指摘ありがとうございます、修正しておきました！ (2017年6月11日 10時) (レス) id: 7bc15f0ad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：漱 | 作成日時：2017年4月23日 14時
