ミントはブルーベリージャムの糖度に酔う3 ページ12
俺にとってそれは、何度も繰り返した朝と何も変わらないはずだった。
目覚まし時計で、目が覚めて、隣にいる佐久間の肩をぽんぽん叩く。
「さくま。」
「んー…」
「起きて。」
「んんー…」
すぐに目を覚まさないのも、いつも通り。
だからまた声をかけた。
「ちょっと、起きてってばぁ…。」
そうすれば、目を擦って、あのまん丸な目に俺が映ると、何も疑わなかった。
でも、その日は違った。
鬱陶しそうに振り払われた、俺の手と、向けられた背中。
「んんー、も、ほっといて…。」
その声に、俺の手は、行き場を無くしたまま固まった。
いや、でも疲れてたのかも。
いつも明るい佐久間にだって、そういう日はある。
気を取り直して、朝食を作る。
でも、なんだかんだ言ってさっきの佐久間の態度が忘れられなくて、寝室のドアを恐る恐る開けた。
「佐久間…？
ごめんね、朝ご飯、食べる…？」
そう問いかければ、返ってきたのは
「いらない。」
その一言だった。
二人同じ家にいるのに、一人で食べる朝ご飯。
佐久間の分だったはずの朝ご飯は、冷蔵庫へ。
明日自分で食べよう。
ただ疲れてただけ。
そう思う…、思いたい、けど。
今まで俺の習慣に、無理に合わせてもらってたのかな、とか。
そんなことを一つ考え始めたら、きりが無くて。
佐久間は何がしたい？
どうしたい？
一々確認して、変な空気になって、掛け違えていけば崩れるのは呆気なく、結局俺らは、何もかもが別々になっていった。
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葉子(プロフ) - あずぴさん» はじめまして、こんにちは！完結を見届けていただきありがとうございます。60話ほど読んでくださった皆様に納得していただける結末になっているかが更新する際の不安ポイントでもあるので、最高にHappyと思っていただけたこと、良かったです！ありがとうございました！ (2020年6月16日 21時) (
レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - (名前)vividさん» 出会ってくださりありがとうございます！ワールドだなんて照れますね…！他メンバーをここまで本編に感情込みで登場させるのは初めてで、書き分けなども苦戦しましたが、そこを褒めていただけたのは本当に嬉しいです。読み返しもしていただきありがとうございました…！ (2020年6月16日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - しゃけちゃんさん» コメントと愛の告白(！？)ありがとうございます！キュンキュンしたとのお言葉にキュンキュンしています。その上大好きだなんて胸がいっぱいです！次回作も読んでいただけるとのことで、気合いをいれて頑張ります！今後ともどうぞよろしくお願いします！ (2020年6月16日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - めぐみみさん» いつも見守ってコメントまでくださるめぐみみ様！本当にありがとうございます！私は昼食が出されたものを食べるシステムの職種で、今日ジャムが出ました。そして食べながらめぐみみ様のコメントを自然と思い出していました（笑）ぜひめぐみみ様も召し上がってください！ (2020年6月16日 21時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - ふうさん» 毎日読んでくださったのですね…！ふう様の日常においてくださって書き手としては本当に嬉しいです。同棲後…さくあべちゃんどう過ごしてるんですかね？と、私もはてなです（笑）思い浮かんだら書いてみます！嬉しいご要望ありがとうございました！ (2020年6月16日 20時) (レス) id: f3c5f4857a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉子
| 作成日時：2020年6月13日 10時
