特技 : 胸きゅん【青】 (ページ23)

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「え」

皆さん、聞いて下さい

松下、彼氏出来たらしいんです

松「大倉君♪」

「貴女、年下論外とか言ってませんでした？」

松「Aも安田君好きじゃん」

この二人は登下校を共にするというバカップルぶりを発揮

松「お昼大倉君一緒でもいい？」

「どーぞどーぞ」

え、ここまで来るとウザイを通り越すのだが。

倉「カノン先輩～」

カノン=松下の名前

「……バカップルか、」

松「Aも安田君とくっつけばこーなるって」

倉「ﾌﾞﾊっ」

「え、汚い」

ってか松下、何ちゃっかり私の好きな人バラしちゃってんの？？

で、大倉君、吹き出すってことはだよ？

『ヤスは他に好きな子おるんにww』

とかそういうことを思ってる？？

松「…君、安田君の好きな人知ってるね？」

倉「まぁ……ぅん。教えませんよ！？」

松「…私にだけ教えて」

大倉君はチラリと私を見てから、松下に耳打ちをした。

松「あ～～やっぱり？？」

倉「ニマニマ」

「教えて」

松「むり」

二人してニヤニヤしちゃってんの

倉「カノン先輩、一口ちょーだい」

松「ん、」

すごい甘ったるい空気出してるの

「ぁー私、トイレしてくる」

ソレを口実に中庭に逃亡する私。

何なのあれ！？

安田君の好きな人二人で共有してさ、ラブラブを見せつけちゃってさ？？

いーじゃん、教えてよ

どーせ、私じゃないんだからさ

間接的にフラれちゃえば、諦めがつくかもしれないし

ベンチに座ってぼんやり焼きそばパン食べる。

安「あ、A先輩」

こういう時に安田君に会う私はもしかしたらヒロインなのかもしれない。

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