「chaosと書いてケイオスと読む」① (ページ38)

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瞬く青星ページ38

突如喫茶店の天井が破られた。
「うぉぉい！？な、なんだ！？」
長年積もった天井裏の埃のせいで視界が悪い。
「ちょっと…お店が…」
埃が晴れるとそこには一人の女性が立っていた。髪は白く、肌も白い。全てが完成されたように見えるが目には生気が感じられない。
「シリウス、アルタイル探している。」
首だけ回し、外で無双してるアルタイルを見つける。
「いた」
すたすたと外へ出ようとする。
「ちょっと、待ちなさいよっ！」
マスターの怪力により店の奥側へシリウスは投げ飛ばされた。壁にぶつかる瞬間魔方陣が展開され、衝撃を吸収する。
「邪魔するな。するのなら殺す。」
なんと恐ろしい短絡的思考。シリウスはマスターに死刑宣告をしたのだ。
「へぇ…面白いわね！」
唐突に予期せぬ乱入者とマスターの死闘が開始される。開始と同時にシリウスはマスターにより押し倒された。そして、ガチギレモードのマスターは容赦なく殴っていく。マスターのこぶしにはマインドブレイカー？とかいうのが備わっているらしく、攻撃を受けるたびに精神ダメージが入るとか。
「森羅万象第14楽章因果転変」
シリウスはその攻撃をそっくりそのまま刻斗へ送る。
「あぁあああああああああああああ」
壊れた。

その頃アルタイルは…
「あのバカ、何しに来ているのだ…。」
シリウスが来たことも余計なことをしているのをすべて見ていた。
「森羅万象第20楽章因子模倣！」
敵を模倣し、戦わせることにした。
アルタイルは直ぐにシリウスを無理やり外にテレポートさせた。
「やれやれ…。君は何をしに来たのだ…。」
「会いに来ただけ。」
「そうか、そうか、暇なのだね、君は。なら、こいつらの相手を…」
アルタイルが言い終える前にあたり一面更地と化した。
「森羅万象第14楽章因果転変！」
刻斗にかかったマインドブレイクをそこらへんにいた犬に飛ばしてやった。
「おい、変態カメラ男。」
「んあ？俺？」
「更地を直せ」
「お前がやれよ」
「あいにく手がふさがっててな…。」
左手で切りかかってきたシリウスを受け止めている。
「りょーかい」
ひとまずシリウスをなだめて、再び敵の処理に戻る。シリウスはかわいい妹みたいなものなのだが…。