番外編3 ページ4
〜Aside〜
ーマジカルシフト大会数日前
ー教室
A｢ハーッ!終わったー!よし!今日は帰ろう!｣
エース｢なんか､いつもより帰ろうとすんの早くね?｣
A｢そ､そんなことないヨー｡｣
ーガラッ
リドル｢Aはいるかい?｣
デュース｢寮長!?何故ここに?｣
A｢やべー……推しに会えるのはありがたいけど
今日は無理だ……｣
リドル｢A｡そこにいるのはわかっているよ｡
出ておいで｡｣
ユウ｢あはは……Aくん｡
嫌なのはわかるけど､リドル先輩も
Aくんのことを思って教えてくれようと
してるんだから､教えてもらって来なよ｡
僕たちは先に寮に戻ってるからさ｡ね?｣
エース｢え?コイツ寮長になんかしたの?｣
A｢違うよ……ね､ネク……ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ｣
エース｢え?なんて?｣
リドル｢Aはネクタイの結び方が
分からないらしくてね｡今はユウに
毎朝結んでもらっているらしいんだ｡
だから僕がハーツラビュルで結び方を
直々に教えるという約束をしたんだよ｡｣
エース｢へぇ……お前､ネクタイ結べないんだ?｣
A｢う､うるさい!できないもんは
出来ないんだもん!｣
デュース｢言ってくれたら､僕が教えたのに｡｣
ユウ｢それがそうもいかないんだよね……
僕も最初は教えようとしたんだけど……｣
ー回想
ーオンボロ寮 談話室
ユウ｢僕の知ってるやり方だと……
まずこうしてからこうして……
出来た!Aくんもやってみて!｣
A｢これをこうすんの?｣
ユウ｢違うよ!?こっちの長い方を……｣
ー数分後
A｢ユウくん……
リボン結びになっちゃった……｣
ユウ｢え……?も､もう一回ほどいて
やってみてくれる?｣
ー数分後
A｢ユウくん……
今度はほどけなくなっちゃった……｣
ユウ｢これって固結びだよね………
ほどくの手伝うよ……｣
ー数分後
A｢ユウくん……
今度は花の形になっちゃった……｣
ユウ｢むしろ普通のネクタイより
芸術的になってる……｣
ー回想終了
ユウ｢……ってことがあって……
これだと埒が明かないからってことで
毎朝僕が結んでるんだ……｣
エース｢それは重症だわ｡｣
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作者名：ぺたんさん | 作成日時：2024年3月1日 22時
