166話 ページ34
〜ユウside〜
ー朝
ーオンボロ寮 ユウの部屋
ジャック｢おい……起きろ｡｣
ユウ｢……夢?なんかモヤモヤする夢だったな……｣
グリム｢ほぁ?なんでオマエが
ウチの寮にはるんだゾ?｣
ジャック｢朝のランニングついでだ｡
今日はマジカルシフト大会当日｡
寝坊されちゃたまらねぇからな｡｣
グリム｢ハッ!そーだったんだゾ!絶対に犯人を
とっ捕まえて､ご褒美にトーナメント戦
にオンボロ寮をねじ込んでもらうんだゾ｡｣
ユウ｢よし!頑張るぞ(๑•̀ㅂ•́)و✧｣
ジャック｢フン……じゃあ会場でな｡
2度寝すんじゃねぇぞ｡｣
〜NOside〜
ーサイドストリート フェスティバル
アズール｢ふむ､今年も客入りは上々｡あとは
各出店者の販売状況に目を光らせて
いなくては｡この僕が運営委員長になった
からには､売り上げをごまかそうとしても
無駄ですよ､ふふふ｡｣
ジェイド｢寮長､コロシアムの整備が全て完了
しました｡10分後に選手の入場を開始します｡｣
アズール｢ジェイド､フロイド｡ご苦労様です｡｣
フロイド｢ねーねー､アズール｡なんで
今年は東校舎から会場まで
選手の入場行進なんかすんの?
さっきから行進待ちの客がフジツボみたいに
歩道にびっちり｡ちょー歩きづらいんだけど｡｣
アズール｢とある方からのご依頼でね｡
事情は詳しく聞いてませんが……｣
ジェイド｢あぁ､なるほど｡先日アズールが魔力の
増幅薬を作っていたのは
そういうことですか｡｣
フロイド｢えー｡なにがなるほどなの?入場行進と
魔法薬って､話繋がってないじゃん｡｣
ジェイド｢シー……誰かに聞かれてはいけません｡
声を落として｡｣
フロイド｢あ､もしかして悪いこと企んでる?｣
アズール｢しかし､あの魔法は30秒ほどしか
効果がない｡彼は一体､
なにをするつもりなのやら｡｣
ジェイド｢アズール､貴方はもうなにが起こるか
分かっていらっしゃるんですよね?｣
アズール｢さあ､なんのことやら……フフフ｡｣
フロイド｢え〜､なんだよ〜｡オレにも教えてよ〜｡｣
アズール｢ふふ｡そろそろラウンジの設備を新調
したいと思っていたところに､悪くない依頼
でした｡さ､無駄話はここまでです｡
時は金なり｡次はドリンク販売ブースの方へ
行きますよ｡｣
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作者名：ぺたんさん | 作成日時：2024年1月1日 2時
