156話 ページ24
〜Aside〜
ー大食堂
ケイト｢えーっと､ジャミルくんは色黒で
長い黒髪をした……お､いたいた!｣
グリム｢よぉ｡オマエ昨日調理室で怪我したヤツだろ?
ちょっと話きかせてくれよ｡｣
ジャミル｢はぁ?急になんなんだ､あんたら｡｣
カリム｢あ〜っ!この狸､
入学式でオレの尻燃やしたヤツ!｣
リドル｢グリム｡キミは少し口の効き方に
気を付けたほうがいい｡
すまないね､朝食中に｡｣
カリム｢ハーツラビュル寮の寮長と､
入学式で暴れた狸｡あっはっは!
なんか面白い取り合わせだな｡｣
グリム｢オレ様は狸じゃねえ!グリム様だ!
んで､コイツはAとユウなんだゾ｡｣
カリム｢へぇー､そうか!オレはスカラビア寮寮長の
カリム｡こっちは副寮長のジャミルだ｡
よろしくな｡」
グリム｢お､おう｡なんか調子狂うヤツなんだゾ｡｣
カリム｢といっても､Aの方は
オレとはこの前､会ったことあるよな!｣
A｢おっ!覚えててくれたんですね!｣
カリム｢ああ｡あんな派手な登場したら
誰だって印象に残るだろ?｣
ケイト｢派手な登場?｣
リドル｢この前の寮長会議で学園長を大声で
呼びながら､会議の途中にドアを思いっきり
開けて飛び込んできたあげく､
そのまま途中から会議に乱入してきたんだ…｣
ケイト｢Aちゃん､そんなことしてたの!?｣
ユウ｢この前そんなことがあったんだ｡
なんか､すみません……｣
ジャミル｢……で?何故俺が怪我した話を聞きに?｣
ユウ｢簡単に言うと調理室の安全調査です｡｣
ジャミル｢ふーん……?
まあ､かまわないけどな｡
昨日の夜､俺はカリムに頼まれて調理室で
夜食の羊肉の揚げ饅頭を作ってた｡｣
A｢名前だけで美味そう……｣
カリム｢おっ!興味あるか?
ジャミルの作る揚げ饅頭､
ほんっとに美味いんだ!
今度お前らも食いに来いよ｡｣
ジャミル｢カリム､話の腰を折るな｡｣
カリム｢あっ､悪い悪い｡｣
ジャミル｢具材を細かく刻んでいた時に何故か
手元が狂って手を傷つけてしまった｡｣
カリム｢ジャミルの包丁さばきはウチのコック長も
舌を巻くレベルなんだぜ｡
マジフトの練習で疲れてたのか?｣
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作者名：ぺたんさん | 作成日時：2024年1月1日 2時
