135話 ページ3
〜Aside〜
グリム｢で､なんの用なんだゾ｡｣
クロウリー｢君たちに頼みたいことがあって
来ました｡立ち話もなんですから､中へ｡｣
ーオンボロ寮 談話室
グリム｢つーか､なんだよ頼みごとって｡
オレ様たちはもう雑用係じゃねーんだゾ｡｣
クロウリー｢おや?私は君たちの衣食住をタダで
保証するなんて一言も言ってませんが?
労働とは美しいものですねぇ､グリムくん｡
Aくん｡ユウくん｡｣
ユウ｢こ､断る選択肢がないね……｣
A｢汚い大人だ……｣
クロウリー｢なにか言いました?Aくん｡｣
A｢いいえ､何もー(棒)｣
もし､こっちの世界で活動してお金稼げるように
なったら速攻で返金して僕が推したちを養おう……
クロウリー｢ごほん｡では改めて本題に入ります｡
実は最近､学園内で不審な事故による怪我人
が続出していまして｡それについての捜査を
お願いしたいのです｡｣
グリム｢怪我人〜?｣
クロウリー｢ええ｡階段からの転落や､
熱湯による火傷など……原因は様々ですが､
ここ数日で急に保健室の利用者が
増えたんです｡昨日も階段からの転落事故
がありこれで怪我人は10人目｡誰も重症には
至っていないのが救いなのですが……｣
グリム｢ただのおっちょこちょい
なんじゃねぇのかぁ?｣
クロウリー｢マジカルシフト大会が近付くと
学園全体が浮つくのは確かです｡
それにしても､例年に比べて怪我人が
多すぎる｡しかも､怪我をした全員が
今年の大会の選抜メンバーに選ばれると
注目されていた生徒なんです｡｣
グリム｢ほぉ〜ん?｣
ユウ｢つまり､ただの事故ではないって
ことですね｡｣
A｢事件の香りがするぜ……｣
クロウリー｢ユウくんAくん､名推理です｡
ただ､事件とするには証拠がなにもない。
全ての事故は人の目があるところで
起きていてしかも目撃者は口を揃えて
こういうんです｡「本人の不注意にしか
見えなかった」と｡｣
グリム｢じゃあソイツらがドジってことなんだゾ｡
はい､解決ぅ〜｡｣
クロウリー｢おやおやグリムくん､
投げやりですねぇ｡｣
グリム｢だってオレ様には関係ねーんだゾ｡
どうせマジフト大会には出られねーし?｣
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作者名：ぺたんさん | 作成日時：2024年1月1日 2時
