151話 ページ19
〜Aside〜
ユウ｢僕､Aくんのファンになっちゃった!
また､聴いてもいい?｣
A｢うん､いいよ｡僕の歌で喜んで貰えるなら
僕も嬉しいからさ｡ところで､ユウくんが
この時間まで起きてるの珍しいね?｣
ユウ｢あはは……グリムの寝言で起きてから
上手く寝付けなくて､外の空気でも
吸おうかなって思ってたらAくんの声が
聞こえてきて気になって見にきちゃった｡｣
A｢外の空気か……僕もちょうど
作業がいい感じだし､中断して
一緒に行こっかな｡｣
ーオンボロ寮 外
ユウ｢来たときより寒くなってる……
……僕らいつ帰れるんだろ?｣
ユウ｢ユウくん……｣
僕はまだ推しのいる世界だからいいけど､
ユウくんは見知らぬ土地に勝手に
連れてこられた状態だもんね……
そりゃあ早く帰りたいわ｡
角を持つ男｢……ん?そこにいるのは誰だ?｣
A｢こ､この声は……｣
ユウ｢うわっ!?ま､また新しいゴースト?!｣
角を持つ男｢これは驚いた｡お前ら､人の子か｡｣
マレウス様だぁ〜!!✨ヴィジュがいい……🤤
ユウ｢(この人､頭に角がある……)←心の声｣
角を持つ男｢お前ら､ここに住んでいるのか?
この館はもう長いこと廃墟だったはず｡
独りで静かに過ごせる僕だけの場所として
気に入っていたのだがな｡｣
ユウ｢つ､つかぬことをお聞きしますが､
あなたはどちら様でしょうか?｣
角を持つ男｢どちら様って……｡
僕のことを知らないのか?本当に?
……ふぅん｡そうか｡それはそれは……珍しいな｡
お前､名前はなんという?｣
ユウ｢この寮の監督生､ユウです｡
こちらも名乗ったので､
そちらも名乗るのが礼儀ではないですか?｣
A｢言うなぁ……ユウくん｡
でもたまに出るそんな言いすぎちゃうとこも
好きだ……推す……( ´∀｀)bｸﾞｯ!｣
角を持つ男｢僕に名を名乗れ､と?
ふっ……聞かないほうがお前のためだ｡
知ってしまえば､肌に霜が降りる心地が
するだろう｡世間知らずに免じて､
好きな名前で呼ぶことを許す｡
いずれそれが後悔に変わるかもしれないが……｣
ユウ｢(ちょっと変わった人だな)←心の声｣
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作者名：ぺたんさん | 作成日時：2024年1月1日 2時
