性別不詳オタク歌い手はチート能力を持って異世界へ… (ページ10)

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9話ページ10

〜Aside〜

獅子の耳を持つ男「はぁ…。狸捕まえるくらいアンタが
　やりゃいいだろ、センセー。」

グリム「オレ様は狸じゃねーって何度言わせるんだゾ！
　偉大なる魔法士になる男・グリム様とは
　オレ様のことだゾー！」

アズール「威勢のいい小動物ですね。
　リドルさん、お願いできますか？」

リドル「違反者は見逃せないからね。
　さっさと済ませるとしよう。」

　それから間もなくして、
　リドルくんとアズールの素晴らしいコンビプレイで
　グリムを壁際に追い詰めたのでした。ちゃんちゃん。

リドル「『首をはねろ』(オフ・ウィズ・ユアヘッド)！！」

　ーガチャン！

グリム「ふぎゃっ！？なんじゃこりゃ！？」

リドル「ハートの女王の法律・第23条
　『祭典の場に猫を連れ込んではならない』
　猫であるキミの乱入は重大な規律(ルール)違反だ。
　即刻退場してもらおうか。」

グリム「オレ様は猫でもねぇ〜っ！！
　こんな首輪すぐに燃やして……
　あ、あれ？炎が出ねぇんだゾ！」

　いや、猫だろ。どっからどう見ても猫。

リドル「ふん！ボクがその首輪を外すまでキミは
　魔法を使えない。ただの猫同然さ。」

グリム「に、にゃにー！？
　オレ様はペットじゃねーんだゾ！」

リドル「心配しなくてもキミみたいなペット
　こっちから願い下げだ。
　ま、学園からつまみ出される頃には外れているよ。」

アズール「いや〜、相変わらず素晴らしいですね。
　どんな魔法でも封じてしまう、
　リドルさんのユニーク魔法。
　絶対に欲しい……じゃなくて。
　僕なら絶対にかけられたくありません。」

　欲が隠しきれてないぞ…

クロウリー「どうにかしてください！
　貴方の使い魔でしょう！？」

ユウ「違います!」

クロウリー「しっかり躾を……え？貴方のじゃない？
　じゃあ、貴方の？」

A「いや、使い魔ではないですね。」

ユウ「見知らぬケモノです。」

クロウリー「……そ、そうでしたっけ？
　ごほん！では、学園外に
　放り出しておきましょう。
　鍋にしたりはしません。私、優しいので。
　誰かお願いします。」