性別不詳オタク歌い手はチート能力を持って異世界へ… (ページ47)

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47話ページ47

〜Aside〜

クロウリー「本来生徒は魔法石がついた''マジカルペン''を
　使うのが決まりですが
　その肉球では上手く握れないでしょう？
　特別カスタムです。
　ああ…なんと細やかな気遣い！
　私、優しすぎませんか？」

グリム「やったんだゾ！！かっけーんだゾ！
　オレ様だけの魔法石の首輪なんだゾ〜〜♪」

クロウリー「全然話聞いてませんね……
　ユウくん、Aくん。
　ご覧の通りグリムくんは
　まだ人間社会に不慣れです。
　君たちがしっかり手綱を握って、騒ぎを
　起こさないよう監督するように！」

エース「あはっ！すげーじゃん、お前ら。
　入学したばっかで、もう監督生になっちゃった訳?」

デュース「なるほど。お前たちの寮に
　寮生は3人だけなのか……。
　つまり、学園長にグリムの監督を任された
　ユウとAが
　監督生ってことになるんだな。」

エース「プッ……Aはまだしも、
　前代未聞なんじゃねーの?
　魔法が使えない監督生なんてさ。
　いいね、クールじゃん。魔法が使えない監督生!」

ユウ「自信はないけど……頑張るよ。」

エース「あははっ。頑張れよ、監督生どの！」

クロウリー「なるほど、監督生ですか。
　ちょうど頼みたい仕事もありますし、肩書き
　があるのは都合がい…いえ、素晴らしい！」

A「今、都合がいいって言おうとしたろ。」

クロウリー「監督生くんたち。
　貴方たちに、これを預けましょう。
　 ……これは通称
　『ゴーストカメラ』と呼ばれるものです。」

ユウ「カメラ……ですか？」

エース「あ、そればーちゃんに聞いたことあるかも。
　すっげー昔の魔法道具っすよね？」

クロウリー「すっげー昔というほどでも……ゴホン。
　確かに、君のひいお祖母様か､ひいひいお祖母様
　が子供の頃に発明されたものかもしれません。
　このカメラには特別な魔法がかけられていて
　被写体の姿だけでなく、魂の一部をも
　写し取ることができるのです。」