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稜雅「っあーお腹空いた。
A?なんか食べる?」
『…うん、食べる
え、稜雅って料理作れたっけ?(笑)』
稜雅「るせ できるわ(笑)」
彼が手料理を振る舞う、嘘みたいだ。
いつもは私が作って。
…って そういえば、稜雅って
包丁握ったことあったのかな?
『…ぅわ』
案の定、「痛っ」という声と
焦げ臭い匂い。
『無理しなくていいのに(笑)』
「や、これくらいは俺にも出来るよ」
『だめ、焦げ臭いもん(笑)
私が作るよ(笑)』
「…ごめん あざす(笑)」
まだまだ子供なところも可愛いなぁって。
・
「昔からAって本当料理上手いよな」
『 え、嬉しい ありがとう(笑)』
稜雅の食わず嫌いも
少なくなってきたみたいで、
思わずにやけてしまう。
「え なに、褒められて嬉しいの?(笑)」
『うれ…しい』
「…ふーん」
「兄妹とか幼馴染とかじゃなくて、
彼女としてのAが好きです」
ふわっ と私を包み込んだ稜雅の腕は、
少し前よりもたくましくなっている気がして。
・
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作者名:ぴす田 ち男 | 作成日時:2019年2月6日 6時