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作戦会議 [gt] # ページ11



吸血鬼設定。相棒的な感じ





「あ〜……腹減った」

「それな〜。マジで最近喰えてないし」


 時刻は2:30。私たち__いわゆる化け物が彼方此方を這いずり回る、そんな時間帯。こんな時間に歩き回る危なっかしい人間もたまにはいるものだが、なぜかお腹を空かせて練り歩く私たちの前に、そんな人影は現れなかった。

 ああ、いったい私たちの目の前に人間がちょうどよく表れたのは何時だろうか。この町は人間がよく深夜に散歩していたから、そいつらを丁度よく喰らうことが出来る都合のいい街だった。だけど喰らいすぎてしまったらしく、さすがに警戒されてしまったようで、深夜帯に出てくる人間もどんどん少なくっていってしまったのだ。
 と、そんなこんなで私たちが喰えていない期間はゆうに10日を超えている。私たち2人はお腹を空かせ、今日も今日とて街を練り歩いている__というわけだ。


「……どうする、A? そろそろ真面目に人間喰わないと俺らしんじまうけど」

「う〜ん、どうしようね? ぐっちはあてとかある? 食料貯め込んでそうな奴とか分けてくれそうなやつとか知らんの?」

「……いるっちゃいるけど、多分分けてくれんわ」


 疲れた、と言わんばかりに彼は路上で座り込んだ。そんなところにいたら吸血鬼だって危ないだろうが、まぁ深夜帯だし通る車も少ないだろうからよしとする。
 私もそんな彼を横目で見やりながら隣に立つ。私もそろそろ疲れてきたし、とすぐそばにあったフェンスの上に飛び乗って、腰かけた。人間では危ないであろうこんな行動を軽々と出来るのも、化け物の特権という奴だ。


「マジか〜、じゃどうする? この町、長らく使い込んできたけどそろそろ捨てるか?」

「それもありっちゃありだな……でも俺ら、移動する気力とかいろいろ使い果たしてるけど」


 ふぅ、と溜息をつきながら虫の飛び交う電灯を眺める。あの虫たちの動き、なかなかにイライラするなぁ。そんなどうでもいいことを考えながら、私たちの命のタイムリミットがだんだんと尽きていくのを感じていた。

 夜の月光と、人工的な電灯が私たち2人を照らす。優しい人間が私たちを拾って、美味しいご飯を食べさせてくれるとか、そんな甘い話はどこかに転がっていないだろうか。
 そんなのは夢幻だと思いながら、幾度となく漏れ出す溜息を零した。


「A、俺休憩いいわ。さっさと人間探しに行こ」

「あ、おっけ〜。絶対に人間見つけて喰っちゃお」



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ぴすけっとの遊び場(プロフ) - りゃまさん» うわ〜!!コメントありがとうございます🙇‍♀️ 毎回お題に工夫を入れたり、言葉選びには気を遣ったりしているので、そのお言葉とっても嬉しいです🙌 これからも頑張ります……!!嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!!!! (2021年12月13日 19時) (レス) @page4 id: af576e9416 (このIDを非表示/違反報告)
りゃま - 初めまして、!  お話の構成、言葉選び、口調等々、とても好きです!  お話の設定された題材等、とても大好きです……  個人的にとても大好きです、これからも頑張って下さい! (2021年12月13日 0時) (レス) @page4 id: b71400f95b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:健康優良児ぴすけ | 作成日時:2021年12月5日 17時

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