心の傷〜最終章〜【魔入間・魔d!】

イルマ編：晴れた青空と、君と僕。2 ページ12

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


『っふふ、今日はとても楽しかったです…！』


「僕も楽しかった！また来ようね…！」


『えぇ！いつでもお誘い待っています…！』




そう言って僕達は別れた。



















神様…もし、この恋結ばれないとしても…
今だけを、この幸せを楽しませて下さい。



















Aside



最近、いや、今日のイルマさんはとてもおかしかった。
どこか、上の空でした。


…やっぱり…。


…彼は…



















“人間”…？




＿＿＿＿過去＿＿


『お母様〜！にんげん、ってなぁに？』


“人間”、その言葉がどういうものなのか知りたかった。


「ふふ、“人間”って言うのはね、心優しい生き物なの。」


『…こころ、優しい…？』


「そう。とても、心優しい…」


そう言ってお母様は優しく微笑んだ。


『でも、にんげんって本当に居るの？』


「えぇ。居るわ。」


『え、でも…私とか他の悪魔に食べられちゃうよ…？』


「…貴方のお父さんは、＿＿＿＿＿＿、。」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿




“『悪魔じゃなかったとしても、貴方と仲良くしたい』”



…



『…私の嘘つき。』





本当は…



















お父様みたいにイルマさんを失うのが怖いから、
もう話しかけないでって、言いたかった。



















…嘘をついてしまったのは、貴方の事が大好きだから。



















なんて、ただの言い訳かもしれない。

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