心の傷〜第六章〜【魔入間・魔d!】

6.聞きたくない言葉 ページ6

ロアさんの目には、光が宿ってなかった。



ロア「いつもヘラヘラしてるし、作り笑いだし、
うるさいし、耳障りなんだよ。」



『…ぁ、…あ…。』



私の聞きたくなかった言葉が次々と棘のように刺さる。




ロア「…だから、もう」



『っ、お前みたいな奴はこっちから願い下げだよ！！』



…。とまれ。



『お前だって散々私を傷付けたくせに！！！！』



とまってくれ。



『っ、お前が私の前から失せろよ！！！』



…なんで、。？ちがう。思ってない。そんなこと思ってない




ロア「…あぁ、わかった。…だから関わるな。」




ロアさんが私に背を向け歩き出す。




汗がドッと流れる。止めなきゃ、止めなきゃ。
じゃないと…もう会えない気がする…。



『…っ、ばかぁ…！師匠の大馬鹿野郎！！！！』



何をしても私からは言いたくない言葉が溢れる。やめて。
やめて…。



ロア「…馬鹿で結構。じゃあな。元“弟子”。」



まって、とまって。



足元がふらつく。息もしずらくなる。



…まって、行かないで。っ、一人にしないって…約束
したじゃん。ねぇ、師匠。



















嫌だよ。



















『ロアさんっ！！！』



















そう叫んでも、大好きなロアさんの声や足音は
近付きもしない。



『っあぁ…嫌…』



…っ、ロアさん…、



『行かないでっ…』






“「どこにも行かねぇよ」”







『一人にしないでっ…』







“「一人になんかさせねぇ。お前には俺がいるからな。」”






『…っ、なんで……』



















ぽちゃん。



















『…。


あ、れ…？？



なんで、私…』



















             “泣イてるンダっけ”



















ぽちゃんっ

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