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トントンと肩を叩かれ見上げると気まずそうな顔のAさん

「隆平、さっきはごめんね？」

九鬼「全然いいっすよ、ちょっとびっくりしただけなんで」

「いや、そっか、うん。本当ごめんね」

正直俺とAさんは2人で話したことはほとんどないし、仲もそれほど良い訳ではない

嫌な沈黙が流れる

俺としてはもう終わったことだし気にしなくていいから、まだ何か言いたそうにしているAさんには申し訳ないけど帰りたい

九鬼「じゃあ、その、俺もういいっすか？」

「え、？あ、もう戻る？」

九鬼「はい、お腹減ったんでサロンでご飯食べようと思うんですいません。」

半ば強引にその場を切り抜けて、出口をくぐると呆れた顔の髙谷さんがいた

九鬼「お疲れ様です！」

誰かを待っているんだろうなと思いながら横を通り抜けようとすると呼び止められた

髙谷「お前Aの話聞いたか？」

九鬼「いや、何も……？」

この時俺は後悔することになるなんて思ってなかった

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