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初先発ページ40

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「はぁ……」

高橋礼「緊張しすぎ！もっといつもみたいに行きなよ」

そんなのどう考えたって無理

先発が足りないからと急遽プロ初めての先発登板をすることになった

「無理吐きそう」

他人事だからと目の前で笑う礼くんに若干の苛立ちを覚えながら試合開始を待つ

甲斐「A大丈夫？」

「拓さん笑ってるじゃないですか！こっちはほんとにやばいんですよ！やば、吐きそう……」

千賀「吐くならマウンドで吐けよ」

もう育成バッテリー嫌い

千賀さんに関しては今日来なくて良いのにわざわざ来てるし

千賀「ブルペンでの調子はどうなん？」

「え？あ、まあ良くはないです」

千賀「なら初回はとりあえず100%の力で投げてどのボールが良いか確かめてみな」

「はい。ってなんか千賀さんが真面目なの怖い」

千賀「うるせえ」

なんだかんだ初の先発だから心配してくれてることも知ってる

「ゼロでいけるように頑張ります」

千賀「お前にはまだ早いよ」

「この前スライダーは誰にも打てないって言ってくれたじゃないですか！」

千賀「だってフォーク決まらんやん」

「………」

千賀「まあストレートとスライダーが決まればいけるんやない？」

「千賀さん好きです」

千賀「俺は嫌い」

「ツンデレですか？そこも好きです」

千賀「もうええって… 打たれてしまえ」

そんな若干荒目に背中を押してくれる先輩の言葉を最後にマウンドへ歩きはじめた

千賀「あいつだいぶ成長したよな生意気なったけど」

甲斐「誰に似たんやろうね？」

千賀「こっち見んなや…」

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