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太陽ページ23

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ベンチにつくと栗が横に座ってきた

栗原「なにも出来なくてすいません…」

「ん？いっぱいしてくれたやん」

「動けなかった私をベンチまで連れてってくれたし、マウンドでしんどかったときベンチから高谷さんと変顔して笑わせてくれた」

ありがとうと伝えると安心したように笑う

それに釣られて私も笑った

栗原「Aさんもう泣いてもいいっすよ」

手を広げ俺の胸空いてますよとおだけて言う

「今後使われるか分からない胸借ります」

栗原「ちょっと！なんてこと言うんすか！」

まあ良いっすけど！とタオルで隠してくれる

栗原「Aさんはよく頑張りましたよ」

そう言って頭を撫でる栗の手の暖かさが涙腺を刺激する

「泣いちゃうから…」

栗原「Aさんのために貴重な胸貸してるんすから！」

今日ぐらい良いっすよと背中をトントンしてくれる

頭が痛くなるぐらい泣いて栗のユニフォームを涙で濡らした

「ごめんユニフォーム濡れた」

栗原「良いっすよそんぐらい！またしんどくなったら僕の胸貸すんで！」

そう言って笑う栗は太陽みたいだった

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