夏 ページ18
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個人的に夏のメットライフドームは嫌いだ
ドームなのに暑いし虫がマウンドまでくるし最悪
今もブルペンで待機しているけど汗が止まらない
横で今日登板のないひろしが扇風機をあててくれている
甲斐野「Aさん汗やばないっすか?」
「あっつい…」
ベンチにも垂れて動かない私のためにタオルで顔や首を拭いてくれる
森「A次8回やから準備して」
いつもより若干重い体を起こし立ち上がる
横で心配そうな顔で見ているひろし
「ひろしありがと」
大丈夫の意味を込めてひろしの頭を撫でる
いつものように肩を作るがやっぱり調子が悪い気がする
アナウンスがされマウンドに上がる
1人目は2球続けてボールになりあっさりとヒットを打たれてしまった
2人目にはフォアボール
最悪の状況になってしまった
腕が振れないし、さっきから頭がぼーっとする
頭から汗が頬を伝ってマウンドに落ちる
ここからクリーンナップに入る
打たれれば逆転されてしまうから絶対に抑えなければならない
無我夢中で投げてなんとか抑えることが出来た
マウンドを降りようとするとふらついてしまって健太さんに支えてもらった
今宮「おい、大丈夫かよ」
喋れないくらいしんどくて健太さんに寄りかかっていたら何も言わずベンチまで連れてってくれた
コーチ「何があった?大丈夫か?」
監督やコーチ、選手が集まってきて言う
トレーナー「脱水症状ですね、水分取って身体冷やしとくと良いです」
監督「自己管理もちゃんとしなさい、今日はちゃんと休んで」
「すいません…」
そう言うと頭をポンと撫でてコーチの元へ行った
ベンチでぼーっとしているとアイシングを持って今宮さんが来た
今宮「ほれ、これで冷やしとけってさ」
「ありがとうございます…」
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作者名:ヲ | 作成日時:2020年2月13日 1時