己の敵とすべきこととは。 ページ34
No side
分離した異能は所有者が何処にいるのか感じとることができるのだろう。
敦が警戒する中、鏡花が「手伝う」と芥川に言った。
非常事態とはいえ、そう言ったことに驚きを隠せない。
「要らぬ!」
けれど芥川は一喝し、断った。
そしてゆっくりと歩き出す。
向かう先は勿論、『羅生門』のもと。
芥川の姿を霧が徐々に消していく。
「己が力を証す為、凡る夜を彷徨い、凡る敵を屠ってきた。だが盲点だった。戦い倒す価値ある敵が、こんな近くにいたとはな...」
霧の向こうで芥川の囁き、消えた。
どんな敵でも自分の力を証明する為に敵を倒してきた。
それは今も変わらず、一人で『羅生門』を倒そうとしている。
「勝手な行動を」
敦が呆れたように呟いた。
しかし、今日は同意しなかった。
逆に芥川に同意するかのように、鋭い瞳を後ろへ向けた。
「今はそれぞれ、すべきことがある」
「え?」
直後、背後で気配を感じた。
見てみると、『夜叉白雪』がそこにいた。
鏡花が短刀を抜き、鞘を投げ捨てた。
もう刃を収める気はない。
「貴方もすべきことをして」
敦にそう告げると、自ら『夜叉白雪』に斬りかかった。
金属音が辺りに響く。
加戦しようと敦が銃を構えた。
その時、背後から獣の唸り声が聞こえてきた。
この唸り声を、敦は知っている。
振り向けば、予想した通り『月下獣』がいた。
ギラギラと光る眼は、獲物を狙う肉食獣の眼そのもの。
『月下獣』もまた、敦を追って此処へ来たのだ。
敦は歯を食いしばり、身構えた。
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美喜 - すみません!冗談が上端になってます。 (2018年9月11日 20時) (レス) id: abfcbd5bcc (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - さくら海さん» わざわざありがとうございます!直してきますね (2018年9月4日 11時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
さくら海(プロフ) - 誤字を見つけたので、すみません!昨日の影踏み、が、いのうになってます! (2018年8月30日 21時) (レス) id: 3420adefd8 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 表情筋ニートさん» こちらこそ、読んていただきありがとうございます!心のオアシス「参謀とは。」頑張ります笑 (2018年8月21日 13時) (レス) id: 6db7f9f3bc (このIDを非表示/違反報告)
表情筋ニート(プロフ) - 面白い作品ありがとうございます。私も文ストのアプリやってます。どのキャラクターも可愛くて、かっこよくて、心のオアシスですwこの作品も私の心のオアシスのひとつです!これからも応援しています。更新頑張ってください! (2018年8月17日 0時) (レス) id: 2d1443bf10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年3月27日 0時