検索窓
今日:21 hit、昨日:10 hit、合計:182,330 hit

情報とは。 ページ12

数分後、事態は平和に収まり室内は2人きり。


窓からは夕日が差し込んでいた。


『それで、話というのはなんですか?』

「Aくんは今回の件、どう思う?」


あぁ、成る程。


顎に手を当てて少し考える。

数秒経ってからそれを言葉にした。


まず、何故今更澁澤が騒がられるようになったのか。

恐らく特務課の仕業だ。
彼等は竜頭抗争を止める為に奴を導入したが忠誠心も秩序もなかった。失敗に終わり死体が増えても彼等は奴の異能が侵略に抵抗出来るから、国外で暴れても目を瞑るどころか証拠隠滅までした。

けど横浜に来られちゃ話は別。

というか、やっと気づいたんだろう。
侵略を防ぐ側ではなく、侵略する側だってことに。


もう一つは太宰。

澁澤を裏ルートで横浜に招き入れた理由。
まだ何とも言えないが、彼奴のことだ。なにか一人でやろうとしてるんだろう。

様子見、かな。


『__そして澁澤が何故6年も経った今、再び横浜に来たのかですが…正直情報が少なすぎますね』

「そうだねぇ。我々が判っている事といえば、先程の会議で出たものと異能、昔"白麒麟"とよばれていた事くらいか」

『…情報とは言い難いですが、妙な噂を耳にしたことが』

「妙な噂?」


当時__6年前、中也と一緒に情報収集していた時だ。
貧民街にいた男から聞いた。



___「不死者だって噂さ」___



あの時は異能のことかと思ったが、やつの異能とは違っていたからあまり気にしてなかったけど。


『…首領。資料室で6年前の資料室を探ってみてもいいですか?今の仕事も同時進行しますんで』

「いいよ。にしても珍しいね、君から言うなんて」

『まぁ、奴にはかなりやられたんでね』


では失礼します、と一礼して扉へ向かう。


閉める直前「Aくん」と呼ばれた。


「頼むよ」

『はい』


バタリ、と後ろで閉まる音がした。


…さて、早速資料室に向かうとしますか。





長い夜が始まる前に。

懐かしき遠い日とは。→←懲りない人とは。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (214 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
522人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

RANA(プロフ) - 月影のアリスさん» え、あ、え、い、いいんですか!?(( それはもうぜひ!!お願いします!!! (2020年1月29日 0時) (レス) id: 96770a17e2 (このIDを非表示/違反報告)
月影のアリス(プロフ) - 徳永ちゃん描かせていただいてもよろしいですか? (2020年1月28日 21時) (レス) id: 8ac6197a54 (このIDを非表示/違反報告)
紅翡翠(プロフ) - RANAさん» どうぞどうぞ載せてください!!キャラメル気がついて頂けたんですね(〃▽〃)更新頑張ってください! (2019年9月19日 0時) (レス) id: a6376c4245 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - 紅翡翠さん» おにぎり食べてドヤ顔してる徳永めちゃ可愛いです!ポケットにはさりげなくキャラメルが…!ありがとうございます!!もしよろしければ小説にのせてもいいでしょうか? (2019年9月19日 0時) (レス) id: 96770a17e2 (このIDを非表示/違反報告)
紅翡翠(プロフ) - RANAさん» http://uranai.nosv.org/img/user/data/4/a/2/4a22a73a582ac871202ccf3647d37b53.jpegこっちがアナログです!http://uranai.nosv.org/img/user/data/1/3/0/130135aa9b79aa3a66aefa33239f3ca0.png2枚目はデジタルです!拙い絵ですいません…々上手く貼れてますかね? (2019年9月18日 15時) (レス) id: a6376c4245 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年12月18日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。