伍拾参幕 ページ8
「…あれ、でもAちゃんは継子じゃないんだね」
話を聞いていた善逸は、窓を開けてはしゃぐ伊之助を押さえながら疑問を口にする。
すると、Aから「呼吸の種類が違うからね」と返事が返ってきた。
『今炎の呼吸を扱っているのは一人だけだし、それを継承する人が継子になった方がいいと思ってね』
その言葉に炭治郎と善逸が納得したように頷く。
炎の呼吸の歴史は古く、基本となる呼吸の一つなのだから途絶えさせたくないのだろう。
突如、煉獄の"音"が微かに変わった。
善逸にしかわからない変化。
すぐさま煉獄を見れば、Aの方に視線を向けている。その表情は、少し納得していないような、哀しそうとも捉えられる。
なんだろう、と思った直後だ。
「俺外に出て走るから!!どっちが速いか競争する!!」
「はァ!?ちょ、待て待て待て!!馬鹿にも程があるだろ!!」
伊之助のぶっ飛んだ発言で意識が完全に持っていかれた。
なんとか列車の中に戻そうと肩を掴んで引っ張る。
その様子を見ていたAは「危ないよー」と注意し、続けて煉獄が「そうだぞ」と同意する。
「いつ鬼が出てくるかわからないんだ!」
「え?」
_今、なんて?
顔が青ざめるのが自分でもわかった。
「嘘でしょ、鬼出るんですかこの汽車」
「出る!」
「出んのかい嫌ァーッ!!なんでAちゃん言ってくれないのさ!」
『あれ、言わなかったっけ。任務で来てるって』
「それ言ってない!場所言ってない!!鬼の所に移動してるんじゃなくてここに出るの嫌ァ―ッ!!俺降りる」
騒ぐ善逸に煉獄が詳細を説明する。
短期間での、四十人以上の消息不明。
数名の隊士を送っても、全員消息を絶ってしまった。だから柱である煉獄と補佐としてAが呼ばれたのだ。
善逸は「はァーッなるほどね!!降ります!!」と涙を流す。
だが、
『今降りたとしても、この辺誰もいないよ〜』
Aの言葉に絶句した。
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RANA(プロフ) - 姫歌@暫く浮上出来ませんさん» ドはまりしました!!よかったら読んでくださいな。また語り合おう (2020年3月11日 21時) (レス) id: 37ff009e06 (このIDを非表示/違反報告)
姫歌@暫く浮上出来ません(プロフ) - RANAちゃんが、鬼滅を書いている!私も鬼滅ハマりました…また、お話ししてください (2020年3月10日 13時) (レス) id: 032e885983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2020年2月22日 13時