〈if探偵社〉包帯男を探しにとは。 ページ40
中島side
Aちゃんと出会って早2週間。
同い年ということもあってすぐ仲良くなれた。
そんなある日。
『敦くん、あの包帯魔を海に落とすか山に埋めるかどっちがいい?』
「どっちも駄目なんじゃないかな...」
僕達は太宰さんを探す為、街を歩いていた。
例の如く、新しい自 殺方法を思いついたと言って消えた太宰さんを2人で連れ戻して来いと国木田さんに言われた。
Aちゃんは断固拒否してたけど、「キャラメルとおにぎり」のたった一言で椅子から立ち上がった。
国木田さん曰く"魔法の言葉"らしい。
そんなこんなで僕達は街に来たんだけど、Aちゃんと2人で行動するのは初めてだ。
何時も乱歩さんといるし。
そういえば、Aちゃんと乱歩さんって如何いう関係なんだろう。
チラリ、とAちゃんに目を向けると目が合った。
『どったの?』
「えっと、Aちゃんと乱歩さんって如何いう関係なのかなって。何時も一緒にいるし、くん付けだし、相棒とまで言われてるから」
思ったことをそのまま伝えた。
彼女は「うーん」と、人差し指を顎に当て考える仕草をする。
『関係って言われると難しいなぁ。私にとって、乱歩くんはヒーローなんだよ』
「ヒーロー?」
如何いう事だろう。
聞こうと口を開いたけど、何かが足に当たってそっちに意識がいった。
見てみると、サッカーボールが転がっていた。
それを拾い上げた時、
「すいませーん!」
少し遠くで声がした。
聞こえきた咆哮を見ると、小さな公園があった。
その中央には何人かの子どもがいて、そのうちの一人で手を振っていた。
その子達から飛んできたことはすぐに判って届けようと公園に入る。
...あれ。
「Aちゃん、あれって太宰さんじゃ...」
『え?』
僕達からそう遠くない場所に、女性の前で片膝をつく太宰さんの姿があった。
恐らく、いや確実に心中を申し込んでいる。
「ちょっと太宰さ__」
突如、何かが真横を凄い勢いで通り過ぎた。
それは太宰さん一直線に向かって、案の定顔面にぶち当たった。
痛そう...。
手元を見ればボールはなく、そのまま横に移ればAちゃんが片足を上げた状態で立っていた。
『あれ、太宰さんいたんですねー。大丈夫ですかー?』
「見ての通り大丈夫じゃないかな...」
「ナイスシュート」
「敦くん!?」
「Aちゃんが綺麗なフォームで立ってたからつい」
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ねむ - まだ途中までしか見てないのですが、徳永ちゃん描かせていただいたのでここにURL貼らせていただきます⊃ ̫ TU https://d.kuku.lu/hzhfb3ky7 (7月22日 16時) (レス) @page34 id: 9c99694c20 (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - 「長年の時を経て__とは」の死亡者が志望者になってますよ。 (2021年1月7日 7時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - こたけさん» ありがとうございます!では、後々「参謀とは。7」の方で載せさせていただきます。 (2018年7月12日 23時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - マリアさん» フォローありがとうございます!大好きと言っていただけて光栄です、頑張ります! (2018年7月12日 23時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - しろねこさん» 織田作ゲットできませんでした...おださくぅ() (2018年7月12日 23時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年3月27日 0時