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街を救うヒーローは誰か、とは。 ページ20

声の主は、ハーマン・メルヴィル。
白鯨(モビー・ディック)』を操る異能力者。


彼によると、組合(ギルド)の計画である横浜焼却作戦の第二段階__"白鯨(モビー・ディック)落とし"が決行される。
その落下には、マフィアの拠点と探偵社も含まれていた。

落下はもう開始されていて、メルヴィル氏に『白鯨(モビー・ディック)』を止めることは不可能。


「直ぐに作戦を中止しないと...」


敦くんの焦った声が聞こえてきた。


私と太宰は目を合わせる。

...考えることは、同じらしい。


双方、パソコンに向き直った。


「敦くん、よく聞くんだ。





作戦に変更はない。
君の手で白鯨(モビー・ディック)の制御を奪取し、落下を阻止するんだ。それが出来るのは、今白鯨(モビー・ディック)にいる君しかいない」

「太宰さん......この事態を予測していたんですね?」

「可能性の一つとしてね。それも含めて、君を適任者と判断した。やれるかい?」


太宰が訊ねた。

マイクの向こうで、敦くんが息をのんだのがわかった。


そりゃ、戸惑うか。


『...敦くん』

「ッ、Aちゃん」

『太宰と同じで、私も君が適任だと思ってる。
だって、空から落ちてまで人形届けたり、ポートマフィアに同盟を申し込んだりなんて、なかなかできない。





君なら、大丈夫だよ』





「...落下を止めるには、どうしたらいんですか?」


敦くんは決めた。


街を、護ることを。


私は作業に戻った。

通話を終えた太宰がニヤニヤしているのがみなくてもわかる。


「珍しいね」

『別に〜。街潰れてキャラメルとおにぎり買えないまま死んだらどうすンの。私成仏せずに亡霊になって彷徨う』

「地味に怖いのだけど」


そんな会話をしていたら通信が入った。

太宰がそれに応答する。


「はい」

「ご機嫌かね、二人とも」


...よし、切ろう。


「待って切らないで。酷いよAくん」

『ねぇ太宰、首領って千里眼持ってるのかな』

「さぁ...」


何故私だとわかった。

太宰のせいにしようとしたのに、台無しじゃないか。


なんてくだらないことを考えていると、太宰がうんざりしたように用件を聞く。


「何ですか、森さん。マフィアには探偵社の作戦を邪魔しないよう協定を結んだ筈ですが」

「その協定だが、今部下から報告が合ってねぇ......





__守れそうにないのだよ」

鎖に繋がれた少女とは。→←潜入成功とは。



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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年1月13日 1時

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