訪問者とは。 ページ11
No side
「
探偵社の扉を開けながら敦は言った。
近くにいた谷崎が真剣な表情で頷く。
「今、奥で作戦立案中だよ」
昨日、
それを使い、会議室では乱歩と太宰が話していた。
これで
『へぇ〜、本当だったんだ』
敦の後ろで声がした。
振り返ると、探偵社の扉が閉じると共に声の主が入ってきた。
「Aちゃん!?」
『やっほ〜』
そこにいる全員が立ち上がり、困惑した。
当の本人は気にせずヒラヒラと手を振る。
敦は驚きながらもAに近寄った。
「如何して此処に?怪我は大丈夫なの?」
『大丈夫大丈夫。実は面倒な事に__』
「動くな」
金属が擦れた音。
警戒していると思われる、ドスの効いた低い声。
敦は後ろを見た。
そこには銃を構えた国木田の姿。
『...お久しぶりです、 国木田さん』
「あぁ、そうだな」
変わらず笑みを浮かべるAを睨む。
敦は何とか止めようと国木田に近づいた。
「く、国木田さん」
「忘れたか敦。この小娘はポートマフィアの参謀だぞ」
「ですが...」
フッと笑う声がした。
A余裕そうな笑みで国木田を見る。
『ごもっともです。しかし私は怪我をしている身...そんな奴がたった一人で襲撃すると思いますか?』
外套の袖を捲り、帽子を取って巻かれている包帯を見せた。
何人かの警戒態勢が崩れる。
が、国木田の銃はまだAに向いたままだった。
「確かに体術は使えんだろう。だが、お前は影を操る異能者だ。体は動かずとも、異能を使えば話は別の話だ」
『成る程...ではもう一つ。貴方達の希望で、現在探偵社とポートマフィアは同盟を組み、休戦中です。首領はそれを了承しました。なので私に此処を襲撃する理由がありません。それでも撃ちますか?まぁ、撃ったら其方が裏切りとして、探偵社がぺちゃんこになっちゃうかもしれませんけど』
Aはクスクスと笑う。
挑発されているのは一目瞭然だ。
ピリピリと緊迫した空気が流れる。
「止めよ」
威厳のある声が社内に響いた。
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです! (2月26日 0時) (レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです!Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年1月13日 1時