懐かしい光景とは。 ページ2
No side
無事に久作を救出した三人は外へ出ることにした。
中也は久作を背負い、階段を上りながら後ろを向いた。
「おいクソ太宰。その人形寄越せ」
包帯が巻かれた腕には人形があった。
太宰は「駄ー目」とすぐに断る。
「万一に備えて私が預からせて貰うよ」
久作の異能が発動してしまった時に太宰の異能で消す為である。
中也は納得いかないらしく、昔から俺の指示を聞かねぇ、と文句を言った。
確かに、太宰が中也の言うことを聞くなどという想像はできない。
「この包帯付属品が」
「何だって？中也みたいな帽子置き場に言われたくないね」
『始まった...』
二人の後ろを歩くAはため息をついた。
半面、懐かしく思った。
昔、三人で一緒に任務へ行った時。
始まりから終わりまで言い合いが止まらず、間にいたAは「五月蠅い」と止めていた。
今はもうない、当たり前だった日常を思い出して、静かに微笑んだのだった。
それは時が経っても変わらなかった。
悪口は止まることを知らず、梯子を上り終わるまで続いている。
流石にうんざりになってきた。
太宰はフッと鼻で笑う。
「その程度の悪口じゃそよ風にしか感じないねぇ」
「ぐっ...」
悔しそうに顔を歪める中也。
けれど何か思いついたのか、一瞬にして悪い顔へとなる。
そしてAの方を向いた。
『...え、何。怖いんだけど』
「おいA、太宰が泣かせた女に電話かけてみねぇか？」
『よっしゃまず誰からにする？』
「それはやめてくんないかな...Aは携帯を出さないで」
この時のAはとてもいい笑顔だったと、後に太宰は語った。
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ぎゃあああああ総合1位、そして評価やお気に入り登録...ありがとうございます！
見たとき心臓が破裂するかと思いました。
最近グダってしまっていますが、温かい目で見守っていてください...。
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でんでん - 徳永さんの黒の時代がとても面白いです！ (2月26日 0時) (
レス) @page7 id: e3b856a7a9 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://cdn.picrew.me/app/share/202005/258388_pj2ocJeQ.png (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - ミニ徳永ちゃん (2020年5月11日 9時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - 夢主徳永ちゃんです！Pcuruで作りました (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと - https://p02.nosv.org/?src=https%3A%2F%2Fcdn.picrew.me%2Fapp%2Fshare%2F202005%2F42922_NjYLl6l1.png&w=600&h=&ext=1&zc= (2020年5月11日 8時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RANA
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時：2018年1月13日 1時
