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彼らの頭脳とは。 ページ35

No side


写真には、数名の男達が倉庫に侵入し、ポートマフィアが所蔵する銃火器を運び出している様子が映されていた。
すり切れた頭陀袋を被り、薄汚れた幌布を外套代わりにしている。


一見するに裏路地にいる放浪者のような恰好だ。


太宰は写真を見るなり薄く笑う。


「兵だね」

『しかも相当訓練されてる、ぱっと見は其処らにいる中年放浪者って感じだけど、それぞれが死角を消すように、菱形の陣形で前進してる』

「流石」


太宰は角度を変えながら、薄闇に浮かび上がる襤褸姿の男達を何度も見た。
そして1枚の写真に目を止め、それを広津に見せる。


「広津さん、この銃判る?」


襲撃者が身につけている腰の拳銃を指さし、銃に詳しい広津に問う。
広津は顎に手を当て、数秒考えた後、銃の名を言った。


「"灰色の幽霊(グラオガイスト)"とも呼称された、欧州の旧式拳銃のようですが」

『私、昨日これ見た』

「私もだよ」


太宰は目を細める。


昨日の、"5円玉のようにパッとしない連中"と"毒で自害した男"。


「うふふ、これは面白い。予想よりずっと愉快な連中だよ、此奴等は」


太宰は写真を持ったまま、くるりと一同に背を向けて歩き始めた。
立ち上がったAはくつくつと笑いながら、太宰と同様に周囲を歩き回る。


「取引現場を襲撃するという前情報か」

『それで戦力を一箇所に集めて、武器庫を手薄。んで武器を大量に盗み出した...何の為に?転売?でもそれなら武器は必要ないし』

「A、置いてけぼりにしないで」

『ハウス』

「犬扱い!?私犬は嫌いなのだけど!?」

『知らね』


皆話が進まないことに気づいているが、静かに見守っている。


否、黙って見ているしかないのだが。


けれど、広津の部下は自分たちより遥かに年下の太宰Aが思考している姿を見て驚かずにはいられなかった。

敵は何処からとは。→←現れた有名人とは。



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RANA(プロフ) - 花雫@浮上中さん» ご指摘ありがとうございます! (2018年1月9日 0時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
花雫@浮上中(プロフ) - あんの青鯖野郎です!えっと唐突な間違い指摘ごめんなさい (2018年1月8日 2時) (レス) id: f3cc68df07 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - えーなさん» 14巻。表紙最高でしたね!次巻はやく販売しないかな()そして来年には映画ですね!それも楽しみなんですよ〜!! 続編、さっそくできました。応援ありがとうございます!頑張ります! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 4350057b28 (このIDを非表示/違反報告)
えーな(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!14巻見ました!乱歩さんメインで私も幸せでした〜!そしてまさか探偵社の今後がめちゃくちゃ気になる終わり方で…!すみません、漫画の話はここまでにします笑 続編楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年12月10日 19時) (レス) id: 2f759f2211 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月16日 22時) (レス) id: fcafb99727 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2017年11月5日 22時

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