【弱虫ペダル】Advanced to before...for the team!! (ページ45)

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GEAR 41 ページ45

合宿最終日

今日は午前中にクライマー
そして午後にエース

寒咲「なんか、天気悪いね…」

レースの準備をしていると幹ちゃんに声をかけられる

『ほんとだ…確か午後から降るんだっけ？』

杉元「えーっと、午後からの降水確率は…ずばり80%ですね」

『80%結構厳しいやつじゃん…』

手嶋「もしかするとエースとクライマーのレースは同時に行われるかもな」

確かに天気予報は皆見ているはずだ
それ相応の対策もあるだろう

レース開始前の挨拶で手嶋さんの言う通り
午後のレースを前倒しにして
クライマーがゴールした後そのまま
エースの勝負で走るという形となった

福富「クライマーのゴール地点にはA、手嶋、寒咲の三名に向かってもらう。」

金城「ゴール確認後、その三名はすぐこちらへ戻るように」

石垣「前倒しになって色々大変やと思うが、よろしくお願いします。」

東堂「そんな焦ることあるまい。この山神こと東堂尽八が雨雲も吹っ飛ばしてしまうぞー！」

巻島「そんな事言っても今思いっきり曇ってるから誰も信じないっショ……」

真波「まあ、さすがに自然には抗えないですよ、ね、坂道くん」

小野田「えっ！？あっ、あ、そうだね真波くん…」

荒北「もう勝手に言わせとけ」

レースが始まり手嶋さん幹ちゃんの三人で
クライマーのゴール地点へと足早に向かう

『そういえば小野田くんって、ロードは初心者でしたよね？』

手嶋「あぁ、だからこそあいつの走りは面白い。」

寒咲「本当に…小野田くんのケイデンス、凄いんだよ！」

話したことはあれど
レースで走る彼はまだ見たことがない。
でもこの２年生の手嶋さんに勝ち、
クライマーのインハイメンバー枠を勝ち取った

葦木場さんからはもう数え切れないくらい
〝純ちゃんは凄いんだよ！！〟と聞かされていた

そういえば真波くんが前に
小野田くんの事褒めてたっけ

一緒に走ったからこそ感じる何かがあるんだろうか…

そんなことを考えつつも目標地点に到着し
周をカウントをしていく

『あ、雨が……』

空を見上げると少しずつ、雨が降ってくる

寒咲「かろうじて小雨だね…」

手嶋「こんな事もあろうかと一応雨具は持ってきているが…こっちもそろそろだ。気は抜くな」

手嶋さんの視線の先にはこちらへ走ってくる選手達の姿があった