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「私に何となく似てる、好きな子でもいるのかなーとか思っちゃうんだよね。だから、その、自己防衛かなぁ。これ以上踏み込んで、取り返しのつかない事になったら私、耐えられないと思うから」
「……なるほどなぁ」
確信はないけれど、誰よりも彼の事を知っている私だからこそそういう嫌な勘が働いてしまう。
考え過ぎと言われればそれまでだけど、何となく、間違ってはいないような気がするのだ。
もし、私の気持ちが受け入れてもらえなかったら。私はその苦しさを抱えたまま彼の隣に居られる自信が無かった。そんなリスクを負うくらいなら、幼馴染として隣に居られれば良い。
だけどショッピくんが言っていたように、それだといつまでも一緒、は無理な話だって理解している。
だからこそ私はどうしていいのか分からない。分からないまま、こんなに時間が過ぎてしまった。
「その、俺にはそういう経験が無いから上手いことは言ってやれへんのやけど……何となく、思ったこと言うてもええかな」
「うん、聞かせて」
「幼馴染はこの世界のトントンで、俺は平行世界のトントン。全く違う生き方をしてきた訳やから多少の違いはあるんやろうけど、まぁ大体中身は一緒やと思うねん」
「……ま、まぁ、確かに」
「それなら、幼馴染はそんな器用な男ちゃうと思うで」
ぽん、と私の頭の上に大きな手を乗せたトンくんがわしゃわしゃとその手で私の髪を撫でる。
「少なくとも俺にはそんな事出来ひんわ。幼馴染が見とるのはちゃんと、A自身なんやないかなぁ」
「……そう、なのかな」
「確実に、とは言えへんけど」
器用じゃない、かぁ。確かに私もそうは思うけど、やっぱり何処か不安は拭えない。
いっそ、本人に直接聞いてしまえばいいのだけどそんな勇気も私には無かった。
「……俺は、明日死ぬかも分からんような立場やし、誰かひとりに一生の幸せを誓ってやることは出来ひんけど。その分、この"世界の俺"には誰かを幸せにしてやれる男になって欲しいし、その相手はAなんやろうなって、何となく俺は感じとるよ」
そう言ってにこりと微笑んだトンくんの目が、とても悲しそうに、寂しそうに細められたのを見た。
その笑みはやっぱり、トントンと同じ。
それを見る度に酷く胸が苦しくなるのは、私が考えていたような理由とは違うんだろうか。
トンくんまでそんな顔をするものだから何だかよく分からなくなってきてしまった。
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ぴぷ(プロフ) - みおさん» みおさん、初めまして！一番！？嬉しすぎて泣きましたありがとうございます(；；)更新頑張ります〜〜！♪ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 初めまして、いつも更新楽しみにしております！tんさんのお話で一番好きです.......この先の展開がとても気になってドキドキワクワクが止まりません！これからも更新頑張って下さい(○´ｰ`○) (2019年12月26日 11時) (レス) id: 0d2c4c6642 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ぴぷさん» ほんと！？楽しみにしてるね！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月26日 0時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 鯉口さん» 鯉ちゃん(*><*)ありがとう〜〜〜！続編は明日上がる気がするので続きも是非ぜひよろしくお願いいたします♪♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - taka10さん» 訂正ありがとうございます(*><*)長い話になってしまってますがこの先も是非よろしくお願いいたします♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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