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折角の休日だというのに外に出る気力は僅かにも無いので、それじゃあ家で何をしようかと考えた時。そう言えばずっと気になっていた映画を録画したまま見ていなかった事を思い出し、トンくんに「一緒に見ようよ」と提案すれば彼は快く頷いてくれた。
再生したのはとても有名な、魔法使いの少年が主人公のファンタジー映画。
何となく知ってはいても見た事がない、と呑み会の席で言って大バッシングを受けてしまったのは記憶に新しい。
「……はえー、うちの国にも映画はあったけどこんな手軽に家で見られるもんは無かったなぁ。それに、こんな綺麗な映像信じられへん」
それ程面白いらしいその映画を何となく見つつ、私は視界の端で目を丸くさせながら感心したように呟くトンくんを少し気にしていた。
いつも寝る前まで二人でテレビを見てたりするのだけど、その時は決まって一緒にソファーに座って見ていたのに、彼は今床に置かれた座布団の上に座り込んでいる。それも、私の座るソファーからは距離を空けた所に。
もしかして、さっきの事気にしてるのかなぁと思わずにはいられなかった。この、微妙に空けられた距離にモヤモヤとしてしまっていまいち映画に集中出来ない。
「ねえ、トンくん」
「ん？」
声を掛けてみても、彼の視線は映画に一直線。此方には向いてくれない。
それはまぁ、映画を見ているからかもしれないけれど、今の私には余計気になってしまう。
「隣、座らないの？」
「……え？」
「ほら、こっちおいでよ」
そう言ってポンポンと空いてる隣を叩けば、トンくんはようやくこちらを向いてくれた。
「いや、その、」なんて煮え切らない彼がゆるゆると何処か気まずそうに視線を泳がせていく。……やっぱり。
「さっきの事なら気にしてないよ？」
「お、俺が気にしとる、から」
「じゃあ私がそっち行く」
「何でや！？」
仕方ないなぁ、と腰を上げようとすれば、それより先にトンくんが慌てて立ち上がり、そしてソファーの隅に置かれていた丸いクッションを腕に抱いて隣に座り込んだ。
しかし、何故かピンと立てられた彼の背筋に思わずくすくすと笑ってしまう。
「ふふ、可愛いなぁ」
「……からかっとるやろ」
「そーんなことないよ」
嘘、少しだけ彼の反応を面白がってるかもしれない。
じっとりと睨まれてしまったが、いつも通りの距離に何処か安心して、私はようやく映画を見る気になれた。
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ぴぷ(プロフ) - みおさん» みおさん、初めまして！一番！？嬉しすぎて泣きましたありがとうございます(；；)更新頑張ります〜〜！♪ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 初めまして、いつも更新楽しみにしております！tんさんのお話で一番好きです.......この先の展開がとても気になってドキドキワクワクが止まりません！これからも更新頑張って下さい(○´ｰ`○) (2019年12月26日 11時) (レス) id: 0d2c4c6642 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ぴぷさん» ほんと！？楽しみにしてるね！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月26日 0時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 鯉口さん» 鯉ちゃん(*><*)ありがとう〜〜〜！続編は明日上がる気がするので続きも是非ぜひよろしくお願いいたします♪♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - taka10さん» 訂正ありがとうございます(*><*)長い話になってしまってますがこの先も是非よろしくお願いいたします♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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