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とは言え、そもそも俺はAとは面識がない筈だ。それなのにどうして彼女がキーになるのか、と言われると正直答えが見つからない。
ただ、無関係とは言い切れない。彼女の存在は自分の中で異常だと感じる程大きなものになっているのは確かだった。
『＿＿＿な……さい』
唐突に、声がした。
勢い良く身体を起き上がらせ、そしてやはり傍に突き立てられていた愛剣に手を伸ばす。
幾ら平和な世界にいるとは言え、身体はそう簡単には鈍らないようだ。握り締めた感覚は遠い昔のように懐かしいが。
しかし、剣を構えた所ではっと目を見開いた。
俺が剣先を向けた声の元は、どうしてか見慣れた人物だったからだ。
『ごめ、なさい……っごめん、なさい、』
「……チーノ？」
雪の上で膝をつき、琥珀色の瞳からボロボロと大粒の涙を流した後輩、チーノだった。
どうして夢にチーノが、と考えつつも慌てて泣きじゃくるチーノの元に駆ける。
「チーノ、どうしたんや、チーノ？」
『おっ、俺が、弱かったから、』
「……チーノ？」
すぐ目の前にしゃがみ込み、声を掛けるがどうしてか視線が交わらない。まるで、俺のことは見えていないように。
震えるその肩に触れようとすれば、自分の指先は見事に宙を空振った。このチーノは夢の中の幻、なのだろうか。
いつもメソメソとしてはいるが、こうも泣きじゃくるチーノは見たことが無い。何があった、と聞きたくとも俺の声は届いていないようでチーノの口からは一方的に謝罪ばかりが零されていく。
『ごめ、んなさ、い、』
「……チーノ、お前は弱くなんかないで」
『俺が、皆みたいにもっと、強かったら、』
「俺も、あいつらも知っとるよ。お前が今までどれだけ頑張ってきたか。ちゃんと見とったから、」
『ッ守られるだけじゃ、嫌やって、言うたのに……っ』
届くはずは無いと分かっていても、泣き叫ぶ後輩に声を掛けずにはいられなかった。
そうやったな、お前はいつもそう言ってゾムやショッピ君に訓練つけてもらって、……そんで、……あ、れ？
「……お前が強くなりたいって言ってた理由、何やったっけ、？」
いつも、お前が口癖のように言ってたあれ、あの言葉。それを言う度に俺達は呆れて、そんでからかっとったやろ。
あんなに煩く言っとったのに、何で思い出せへんの？
「チーノ、教えてくれ、」
チーノ、と再び手を伸ばした瞬間。
＿＿プツリ、と目の前が暗転した。
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ぴぷ(プロフ) - みおさん» みおさん、初めまして！一番！？嬉しすぎて泣きましたありがとうございます(；；)更新頑張ります〜〜！♪ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 初めまして、いつも更新楽しみにしております！tんさんのお話で一番好きです.......この先の展開がとても気になってドキドキワクワクが止まりません！これからも更新頑張って下さい(○´ｰ`○) (2019年12月26日 11時) (レス) id: 0d2c4c6642 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ぴぷさん» ほんと！？楽しみにしてるね！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月26日 0時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 鯉口さん» 鯉ちゃん(*><*)ありがとう〜〜〜！続編は明日上がる気がするので続きも是非ぜひよろしくお願いいたします♪♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - taka10さん» 訂正ありがとうございます(*><*)長い話になってしまってますがこの先も是非よろしくお願いいたします♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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