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「なぁ、A。もし、俺の解釈が正しいんなら。……俺に、もう一回だけチャンスをくれへんか」
「……もう、いっかい、？」
ゾムが私に投げかけた言葉の意味が分からず目を瞬かせる。
「そう、もう一回。一度目は大人になれたけど、今は無理や。あいつに気が無いんなら、俺に、」
「＿＿＿っ、駄目に決まっとるやろ」
「っへ、！？」
突然、割り込んで来た声と共にぐいっと肩を引かれ身体が後ろへとよろけた。しかし、背後から回された腕が私の身体を抱きとめたので倒れることは無い。
ゾムから距離を取らせるように、ぎゅっと回されたその腕。驚きつつもそのまま見上げれば、どうしてかトントンがジリ、とゾムを睨んでいた。
「……トントン、俺な、ぜーんぶ知っとるよ」
「は、？」
「お前も知っとんのやろ？だからずっと、ずうっと待っとるばっか。自分から進もうとなんてこれっぽっちもせえへんやん」
馬鹿やな、なんて言ったゾムはもうさっきのような表情は一切消し去って、ケロッとして笑っていた。
急な展開と、意味の分からない言葉に頭がついていかないのは私だけだろうか。
トントンはゾムの言葉に目を丸くさせ、それから深くため息を吐き捨てた。
「成程、なぁ」
「後悔してばっかじゃ報われへんねんぞ。お前も、俺もな。いい加減、覚悟決めたらどうや」
「……簡単に言うてくれるやんけ」
「くひひ、お前があんまりにも臆病やからうっかり手伸ばしてもうたわ。すまんな、A。変な事言うて」
「っえ、あ、うん……？」
「じゃ、俺先戻るでー」
……一体、何だったんだろうか。
ゾムは何事も無かったかのように笑って私の髪をぐしゃりと撫でてから店の中へと戻っていってしまった。
「……さっきの会話、どういう意味？」
「Aが知らんくてええこと」
「何それ、私に隠し事？」
「……そぉやな」
二人の会話は私には何一つ理解出来なかった。トントンは私の問に誤魔化そうとすることも無く、ただ小さな声で肯定する。
間に挟まれて、意味不明なやり取りをされて、何が何だかさっぱりだ。
「……ずっと、知らんままでいてくれ」
ぎゅっと抱きしめられたまま、トントンが私の肩に額を埋めてくぐもった声で呟いた。
自分が関与しているであろう事を隠されるのはあまりいい気がしない。しかしそんな弱々しい声で言われてしまったから、追求しようと開いた口を私はキュッと結んでしまった。
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ぴぷ(プロフ) - みおさん» みおさん、初めまして！一番！？嬉しすぎて泣きましたありがとうございます(；；)更新頑張ります〜〜！♪ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 初めまして、いつも更新楽しみにしております！tんさんのお話で一番好きです.......この先の展開がとても気になってドキドキワクワクが止まりません！これからも更新頑張って下さい(○´ｰ`○) (2019年12月26日 11時) (レス) id: 0d2c4c6642 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ぴぷさん» ほんと！？楽しみにしてるね！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月26日 0時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 鯉口さん» 鯉ちゃん(*><*)ありがとう〜〜〜！続編は明日上がる気がするので続きも是非ぜひよろしくお願いいたします♪♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - taka10さん» 訂正ありがとうございます(*><*)長い話になってしまってますがこの先も是非よろしくお願いいたします♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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