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夕食とお風呂を終えたあと、私はトンくんにスマホの使い方を教えていた。元々メールが出来る似たような電子機器があったそうでそれほど扱いに苦戦する様子はなく、一回の説明ですっと理解してくれるから教える私もとても楽なものだった。
取り敢えず連絡が取れるように、と今では誰しもが利用しているであろうコミュニケーションツールLIMEで、私へ何か文章を送ってもらおうとしているのだけど、どうやら文字入力の勝手が違うらしい。両手の親指でポチポチと、ゆっくり一文字を打つトンくんを横で見守っている。
「……この国の言語、文章作るのちょっと難しいわ」
「あ、そっか。外人さんだもんね。……ん？でも、その割にはかなり流暢に日本語話してるよね？小説も読んでるし」
「あれ、言わんかったっけ？何でか知らんけど、知らんはずのこの国の言葉が理解出来んねん。話す、読む、聞く、どれも不自由無くこなせる。けど、自分で文章作るのはちょい難しいな」
「……何それ、不可解すぎない？」
「まぁ。でも、もっと不可解な体験しとるし今更やろ。この方が都合ええし」
「確かに」
思いっきり関西弁だから全く気に留めていなかったけど、よく考えたらトンくんは日本人ではない訳で。ある日突然知らない言語をスラスラと読めるようになった、なんてあまりにも変だ。有り得ない。しかし現にトンくんは母国語とは違う言語で私と話をしているし、……ううん、どういうことだろうか。
真剣にスマホに視線を落とすトンくんの隣で考え込んでいれば、不意に私のスマホがピコン、と鳴った。手に取ってみれば、画面にはLIMEからの通知が一件。
"今日も、図書館行ってた。" なんて文章が先程私が設定したトンくんのアカウントから送られて来ていて、思わずクスリと笑ってしまう。
「どっか変やった？」
少し不安そうにトンくんが聞くので、"変じゃないよ"と文章で送り返す。次はトンくんのスマホがピコン、と鳴って、私からの返事に気付いた彼がふふ、と柔らかい笑みを零した。
"めーるよりてがるでええな"
"いつでも送ってきていいよ"
"しごとちゅうはだめやろ"
"仕事中もスマホ見てるから"
"じゃ、ゆうはんなやんだら送る"
なんて文章のやり取りをしながら、最後にブタのスタンプを送れば「可愛ええな、これ」と声が返ってくる。送り方を教えてあげれば、今度は彼の方から可愛らしい猫のスタンプが送られてきて、二人揃ってクスクスと笑い合った。
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ぴぷ(プロフ) - みおさん» みおさん、初めまして！一番！？嬉しすぎて泣きましたありがとうございます(；；)更新頑張ります〜〜！♪ (2019年12月26日 23時) (
レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
みお - 初めまして、いつも更新楽しみにしております！tんさんのお話で一番好きです.......この先の展開がとても気になってドキドキワクワクが止まりません！これからも更新頑張って下さい(○´ｰ`○) (2019年12月26日 11時) (レス) id: 0d2c4c6642 (このIDを非表示/違反報告)
鯉口(プロフ) - ぴぷさん» ほんと！？楽しみにしてるね！！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月26日 0時) (レス) id: ad6d0057cd (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - 鯉口さん» 鯉ちゃん(*><*)ありがとう〜〜〜！続編は明日上がる気がするので続きも是非ぜひよろしくお願いいたします♪♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぷ(プロフ) - taka10さん» 訂正ありがとうございます(*><*)長い話になってしまってますがこの先も是非よろしくお願いいたします♪ (2019年12月26日 0時) (レス) id: def2dae9c2 (このIDを非表示/違反報告)
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